今日ご紹介するのは話し方の本。
本書は日本実業出版社・編集のTさんよりご恵贈(?)いただきました。
※ワタシ、Tさんとの飲み会の時に忘れ物をしまして。。
それを送ってくださる際に同封してくださったので、献本ではないかも(^_^;)
Tさんの先輩が編集を担当されたそうですが、敢えてご自分の編集した本ではなく、本書を送ってくださるあたり、おそらく
「オイオイ、話し方、ちゃんと身につけなさいよ!」
ってことなのではなかろうかと。。
というわけで、姿勢を正して拝読しましたよ!

●ロジカルと女性らしさの両立。
ロジカルな話し方、って聞くと、ちょっと冷たい感じがします(ワタシはね)。
なので、本書の目次を眺めていて、Chapter2とChapter4(目次は下記参照)は矛盾しちゃうんじゃないの?と思ってました。
全然違うんですねー。
世間一般的に、男性より女性のほうが「ロジカルに話す」ことがニガテだと言われます。
確かにワタシもかなり苦手。
実際にできてるかどうか分からないし、分からないからこそ苦手意識がある、という感じかなぁ。
だけど、ロジカル・コミュニケーションを身につけようと本を探すと、山のように出版されていて、どれが自分に合っているのか、なかなか分かりません。。
しかーし!本書を読めば大丈夫!
もちろん、細かいことを挙げるとそれこそ1冊の本になっちゃいますが、最低限の「ロジカルさ」を身につける「魔法のシート」が付いてきます!
このシートに、自分の話したいことを当てはめていけば、あっという間にキミもロジカル!みたいな。
そして、聞き手を引き込むには、
「主観と客観の理由をバランスよく組み合わせることが大切。(P58)」
とのこと。
確かに、数字やデータばっかりじゃ、冷たい感じ(そしてワタシは眠くなりますw)。
話す内容はロジカル、だけど、与える印象は「強く、優しく、しなやかに」。
そんな話し方ができたらいいですよね。
ポイントは4つ!
1)ゆっくりとしたテンポでワタシ個人は(2)が課題です(^_^;)
2)語尾をそっと置くように
3)目線は優しく全体を見回して
4)ジェスチャーで自信を

●敬語に気をつけろ!意外と知らない間違った使い方。
ワタシ、こう見えて(見えないか)、けっこう敬語にはウルサイんです。
本書にも同じようなことが書いてありますが、社外のヒトと交わす言葉は、相手が法人・個人問わず「会社のコトバ」になります。
つまり、間違った敬語を知らずに使っていたら、
「あそこの会社は、マトモな敬語が使えない」
という不名誉なレッテルを貼られてしまうわけです。
「言葉の使い方によって、自分の知性や感性の点数が付けられていると思ってください。(P135)」
…なーんてエラそうなこと言ってますが、本書を読んで真っ青。
ワタシも間違った使い方をしていた敬語がありました…orz
先日、シゴトのメールで、文末に
「最後までご拝読いただき、ありがとうございました」
と書いてきた方がいらして、
「オイオイ、大丈夫か!?」と今後のやり取りが心配になりました…
こうして、周りの評価が決まっていくんだなぁとしみじみ。
(本人にはこっそり訂正のアドバイスをしました)
二重敬語やモノに対する敬語など、間違えやすい事例がたくさん掲載されているので、心配だわ…という方はぜひ本書をチェックしてみてください。
※ちなみにワタシが間違って使っていたのは、目上のヒトに対する「了解しました」です。

●声しか伝えられない電話と、声以外も伝わっちゃう対面。
新人の頃、電話応対はいつもいつも緊張していたものです(遠い目)。
それが今じゃすっかり慣れちゃって(仕事柄もあるけど)、相手に不快な印象を与えてしまってないかな…と不安になる本章。
電話は、相手に「声」しか伝わりません。
相手にとって、受話器から聴こえてくる声が、相手の印象のすべて。
こう考えると怖くなりませんか?
ちなみにワタシは対人のシゴトなので、PCのモニターの横に鏡を置いて、電話のときは鏡を見ながら笑顔で話すようにしています。
(プライベートなワタシしか知らんヒトは、おそらくビックリすると思う)
一方、対面は対面の怖さが。。
「ノンバーバルコミュニケーション」という単語をご存知でしょうか?
Wikipediaによると、
非言語コミュニケーション(ひげんごコミュニケーション、英語:non-verbal communication)は言葉以外の手段を用いたコミュニケーション(メッセージのやり取り)の手法のこと。他にも「メラビアンの法則」なんかが有名ですね。
言葉の情報より、視覚や聴覚から得られる情報のほうが相手に伝わる、というモノです。
先ほど「ロジカルな話し方は冷たい感じがする」と書きました。
前述の「強く、優しく、しなやかに」話すための4つのポイントを忘れてしまったら、視覚(=視線が一点を見つめていたり、口角が下がっていたり)や、聴覚(強い口調や、早口)で、なんとなく「冷たい・怖い」という印象を与えてしまうのではないかと思います。
要するに、ロジカルさ(話の内容)と態度(ノンバーバル)のどちらも大切で、どちらかが欠けてしまうと、残念な話し方になってしまう…というわけ。
怖いですね…
本書には様々なトレーニング方法が載っているので、少しずつ身につけていきたいと思います!
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■編集後記■
積ん読本、当初の8割くらいのペースで読めてます。
けど、書感はやはり難しい。もっとコンパクトにまとめたいものです(^_^;)
<目次>
Chapter1 世界一の美女を作るKEE'S流話し方トレーニング
Chapter2 知的な仕事美女のロジカルな話し方
Chapter3 会議・プレゼンで視線をひとり占めする話し方
Chapter4 商談・打ち合わせで相手を魅了する話し方
Chapter5 話し方美女の敬語
Chapter6 話し方美女の電話
Chapter7 話し方美女の立ち居振る舞い
<関連リンク>
*【オススメ本0072】誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール/野口敏
*【書感】礼節のルール/P.M.フォルニ<前編><後編>
*【書感】「聴く」ことができれば、コミュニケーションの8割は成功する!?
~「ひとこと言いたい私」にさようなら!<前編><後編>