NEO踊るOL。

もう踊っていないOL。Writer/Editor。おいしい肉に目がない。都内に生息。

【書感】青コーナー女子の「ぼうけんのしょ」~冒険に出よう/安藤美冬

スポンサーリンク

こんにちは、ドラクエはⅢが一番スキな踊るOLです。
(ちなみに2位はⅤで3位はⅣ)

今日ご紹介するのは、昨日のイベントでの先行発売でゲットしたばかりの一冊。

情熱大陸」に出演され、各メディアで話題の安藤美冬さんの処女作です。
(個人的に、安藤さんの処女作がD21社さんから出て、とても嬉しいです)

Twitterで執筆の様子を拝見していたので、読むのをとても楽しみにしていました!
発売約1週間前で、Amazonのランキングは総合で3桁!


今朝起きて、一気に読みきってしまったので、読後の興奮が冷めないうちに書感をアップしてみたいと思います。
 
メタルスライム
メタルスライム / Kentaro Ohno


●マイルール・スタイルを持つ

いっぱいフセンを貼って、線を引きまくった本書ではありますが、ワタシがすぐ実践しようと思ったのが「マイルール」を定めること。

CHAPTER2で「マイルールを定めて実行する」とありますが、この部分以外にも本書では様々な「マイルール」が登場します。

スケジュール管理のルール、情報発信のルール、働くうえでのルール(本書では「モットー」と表現)、持ち物のルール などなど。

どれも安藤さんが試行錯誤しながら作り上げてこられたモノだと思うし、全部をマネする必要は無いと思うけど、見習いたい・マネしたいルールが幾つもありました。

例えば、
*収納以上のモノは持たない
*メニューは3秒で決める
*週3回は夜の予定を入れない
*つぶやき数=1日あたり約10~20回
などなど。

また、「スタイルを持つ」という表現をされていますが、セルフブランディングの徹底した実践によって、自分の見せ方を意識されている点は、U25じゃなくても、フリーランスじゃなくても、見習える点だと感じました。
人と会うときは限られた時間、限られた情報の中で自分を的確に伝えなければなりません。そのためには、相手に「どんなふうに見られたいか」を意識して、髪型、ファッションから名刺や住所まで、そのひとつひとつを「自分のスタイル」という基準で戦略的に選ぶという「セルフブランディング」の実践がポイントとなります。(P103)
人の印象って「なんとなく」定まっている気がしませんか?
前職で「第一印象は最初の30秒で決まる」というようなことをよく言われていましたが、人は思っている以上に「見た目」から得る印象が強いモノ。

メディアに出るような方たちの中には、専属のイメージコンサルタントをつけている方もいると聞きますが、会社員の方でココを意識しているヒトは少ないのではないでしょうか?

誰しも「なんとなく」自分のスタイルは持っているんだと思います。
でも、それを戦略的に「作って」いるヒトは少ないからこそ、実践したら効果は高いんじゃないかな。ワタシも「なんとなく」を止めて、マジメに考えてみようと思いました。

Dragon Quest 勇者ロド & ローラ姬
Dragon Quest 勇者ロド & ローラ姬 / *嘟嘟嘟*


●戦略を持って発信する

前述のセルフブランディングとも通じる部分はありますが、一見華やか&自由で楽しそうなツイートの裏では、こんなにも戦略が練られていたのか!とただただ驚くばかり。

スゴイな、と思ったエピソードが、P118~の佐々木俊尚さんにRTされた時のモノ。
ちょっと長いけど引用させていただきますね。
佐々木さんにもっと自分の存在や取り組みを知ってもらいたいと、その日から佐々木さんにツイートしてもらうための分析をはじめました。いつ、どんなネタを記事にしているのか。ネタを探す時間帯を想像し、興味を引くブログのタイトルを考え、それに見合う内容のブログ記事を適切なタイミングでアップする。
(中略)
それを20記事くらい続けたところ、5記事くらい取り上げていただきました。
はーーー、スゴい。
安藤さんは「かっこ悪いと思われる方もいるかもしれません」と書いていらっしゃいますが、そんなこと全然ナイです。

ものすごーくムズカシイことをしているわけではないのかもしれませんが、ワタシにはその発想は無かったので、その姿勢にリスペクトです。


他にも、昨日のイベントでもお話しされていましたが「やらないことを決める」のも大切ですね。
(ああ…ワタシはなんて野放しなツイートをしていたんだろう…!)

Twitterでの情報発信において、安藤さんは
「自分が登録されているリスト」や「お気に入りにとうろくされたつぶやき」を定期的にチェックすることで、「人が自分をどう認識しているか」がわかるので、それを意識しながらつぶやく内容を調整しています。(P98)
とのこと。

つぶやく内容も「仕事:プライベート=6:4くらいの割合で、コンテンツ(内容)とリズム(気分やテンポ)に変化を与え、それぞれのバランスを意識して」いるとのこと。

戦略的であると同時に、ものすごくご自身を客観視できる方なんだなと感じました。
(ワタシ、コレがとても苦手なので、ぜひ見習いたい…)

Dracky and Slime (Night)
Dracky and Slime (Night) / Fristle


●すべて「人」を介してやってくる

安藤さんは前職の集英社を退職するまでの約1年8ヶ月の間に、3000人に会う、というルールを課したそうです。

その中で実感したのが
仕事も、チャンスも、お金も、情報も、すべて「人」を介してやってくるということ。(P69)
だそうです。

ワタシも安藤さんほど極端な人数ではありませんが、今年に入ってから意識的にアウェイ(見知らぬ人が多い場所)に身を置くように意識してから、本当にいろんなことが変わり始めたので、深く共感しました。


そんな安藤さんが初対面で意識してやっていることが書かれていたのでご紹介。
1)握手をする
2)相手をほめる
3)つっこみポイントをつける
4)共通点を見つける
5)「損得感情」に訴える
6)事前準備を怠らない
7)手みやげを用意する
確かに初めてお目にかかったとき、握手していただいた!と思い返しつつ、オモシロイな~と思ったのが(5)。

「損得勘定」でヒトと付き合う、って結構嫌われるパターン(あからさまな場合は)だと思うんですが、そうではなく「この人とつき合うとどんな感情が揺さぶられるか(P125)」がポイントだそうです。

「また会いたい」と思うヒトに共通する点って、個人差はあるものの、誰にとっても同じなんじゃないかなーと思います。

誰だって、会うたびに暗い気分にさせられるヒトとは会いたくないだろうし、元気をもらえる相手には、また会いたいと思うんじゃないかな(もちろん例外はあるでしょうけど)。

前述のセルフブランディングの箇所で「人からどう見られたいか」を意識する大切さについて取り上げましたが、話す内容や発する雰囲気も同じなんですね。


ちなみに、まだ2回ほどしかお会いしていませんが、安藤さんの印象は「真摯な人」「人間らしいクレバーな人」。リスペクトできる点は多々ありますが、「自分ももっと頑張ろう」と思わせてくれる方だなぁと感じています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■編集後記■

人生の中で、「夢中になって読める本」に何冊めぐり会えるんだろう、とよく思うんですが、本書は本当に久しぶりに一気読みした本です。

チバさんやトクさんの丁寧な編集はもちろんですが、何より安藤さんの文章が素晴らしい。

本書の中でも「1日1冊本を読む」と書かれていますが、ものすごくたくさんの本を読んでこられた人なのだなぁと感じました。

改めて、ご出版おめでとうございます!
同い年の安藤さんのご活躍、今後も勝手に応援していきます!

<目次>

CHAPTER1 一歩外へ踏み出す
 1)「ここではないどこか」への憧れ
 8)ボールペン1本から働き方を変える  ほか
CHAPTER2 自分の可能性を広げる
 2)3000人に会う
 6)週末ひとり合宿をする  ほか
CHAPTER3 自分メディアの編集長になる
 2)キーワードを決める
 7)スケジュールの余白は3割  ほか
CHAPTER4 人との出会いが自分をつくる
 5)人見知りスイッチを「オフ」に
 7)30万円のチケット  ほか
CHAPTER5 自分らしく働く
 3)プロフェッショナルな素人になる
 6)ルパン三世式ワークスタイル  ほか

ではまた!