最近の一番の自信作とのことで、ドッグイヤーもたくさんな1冊になりました。
センセーショナルなタイトルですが、要は「不幸になる生き方」を知って、それを避ければ幸せになれるよ、という逆説的な意味のようです。
幸せになる方法は人それぞれだけど、不幸になるパターンは幾つかに集約できるから、それを避けることで幸せになる確率を上げることができる、と私は解釈しました。
勝負をするときに、負ける要素をできるだけ摘み取って臨むのと同じですね。
幸せになる方法は人それぞれ、と書きましたが、何を幸せと感じるのかも人それぞれですよね。
Twitterの勝間さんタグやAmazonのレビューを見ていて、なんでそんなによく知りもしない相手のことを悪く言えるんだろう?ということ。
本書では、そういう外野の声があってもブレない「「自分の軸」を持って人生を生きるための技術」について書かれた本です。
本書の中で、私が一番納得というか共感したのは、冒頭の自責と他責についての記述。
前職の仕事柄、本当に様々な人に会ってきましたが、私は上手くいってない人の特徴に「他責」を挙げていました。
本書の定義を借りると、
他責の人対して、自責の人は、
・他の人に責任を押しつける
・周囲を批判ばかりしている
・トラブルが起きても対処できない(P42 図より抜粋)・自分の人生の責任を自分でとる
・周囲と協調してものごとを遂行できる
・トラブルが起きても対処能力がある(同図より抜粋)
・自分の人生の責任を自分でとる激しく共感。
・周囲と協調してものごとを遂行できる
・トラブルが起きても対処能力がある
前職のお客さんのことを悪く言うつもりは全くないんですが、どうしても周囲のせいにばかりしている方が何人かいました。
「自分は悪くない、悪いのは上司だ、会社だ」なんて言っても、誰も助けてくれません。
しかも、転職活動で応募した会社の面接でも同じ状態だと、
「じゃあ、その問題に対して、アナタはどんな行動を起こしたの?」
と聞かれて詰まっちゃいますよね。
そんなんじゃ、転職活動も上手くいくわけありません。
でも、その「他責である自分」に気づけない限り、転職活動が上手くいかないことも、相手先や親、景気、天気(!)のせいにして、負のスパイラルに入っていっちゃいます。
そういう方を担当するたび、どうやったら理解してもらえるか、いつもアタマを悩ませていたことを思い出しながら読みました。
で、本書では、2者間に「越えにくい川」があると書かれています。
私は越えにくくても、その川をキッチリ越えて、自責の人でありたいなぁと思います。
他責の人の特徴に「周囲を批判ばかりしている」とありましたが、批判って簡単ですよね。
自分が誉められるのは大変だけど、他人を批判して、相対的に自分の方がスゴイ、と認めてもらいたがってるのかな?
先日、勝間さんの講演会に一緒に出た姐さんとも話してたんですが、そういう人ってヒマなのかなぁと思ってしまいます。
だって、一生懸命に仕事してたら、他人を批判してるヒマなんてないでしょう?
本書でも
テレビに出ている有名人が気に食わなければスイッチを切ればいいし、リアルに気に食わない人がいれば、心の中で妬みや嫉みを解放しなくてはいけない。とあります。
(中略)
他責的な人は、失敗して自分の限界を見つめなおす、という作業がこわいのです。自分の本当の姿はわざと見ないようにしている一方、周りを批判したり、自責的な人につけ込んだりすることで、なんとなく、「ちっちゃいワールド」のなかで王様気分になっているのです。(P104-105)
ホントにそうですね。
勝間さんの本について、Amazonのレビューに酷いことを書く人がいっぱいいますが、それは個人の読書メモか何かに書くべきであって、公の場で書かなくても良いのになぁと思ってしまいます。
もちろん、健全な批判は別ですよ?
何をもって健全とするのか?という部分は難しいところですが、対案を出すなり、自分の意見をキチンと表明すべきかと。
ある意見に反対意見を述べるだけなら、某元野党でもできることですからね(笑)
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そして後半は個別理論編ということで、各章毎に法則の概要とそれを身につけるためのアクションプラン、参考文献などが挙げられています。
うーむ、相変わらずアウトライン表示にしたら美しそうな構成(笑)
私は特に2つ目の「双曲の法則」が耳に痛かったです…うう、精進します。
目標に対して、最近ちゃんとKPI決めてないなぁと反省しきり。
最近サボってるな~と思った時に、読み返したい1冊になりました☆
だって、シアワセな人生を過ごしたいじゃないですか♪
●本書を読んで実践すること・したこと●
下半期のKPIを設定しなおしました。
しばらく、イロイロ見ないフリをしてたので…(汗)
立てなおして、バッファも入れてスケジュール引いてみたら、何とかなりそうです!
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■編集後記■
久々に勝間さんのド本命と言うべき内容の本書。
経済や世の中の問題についての本も嫌いではありませんが、やはり勝間さんは本書のような法則・技術を解りやすく分解した本を、もっと書いて欲しいなぁと思います。
Google化~とか、続編は出ないのかしら。。