NEO踊るOL。

もう踊っていないOL。Writer/Editor。おいしい肉に目がない。都内に生息。

【オススメ本0074】成功の法則92ヶ条/三木谷浩史

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正直、久しぶりに読みにくい本でした。
途中で読むのを止めようかと思ったくらい。

何でだろう?って考えてたんですが、おそらく語り口調が合わなかったんだと思います。

私は「失敗に学ぶ」ことも大切だけど、成功への近道って「成功者に学ぶ」ことだと思うんですね。
で、いろんなビジネス書を読んで「何で成功したのか?」を自分なりに分解・解釈していって、自分に応用できることはないか考える、という過程を辿るようにしてるんです。

本書と合わなかったのは、著者の「成功法則を”教えてあげる”」口調だと感じました。
いや、ホントにそうだってわけではなく、あくまで私がそう感じただけなんですけどね?

落ち着いて考えてみれば、語り口調がどうであれ、大切なのは「内容」なわけなんだし、とにかくこの本から1つでも何かを得よう!と思って、ようやく本日読み終えました。


読み終えてみれば、ドッグイヤー(ページの端っこを折り曲げておくこと)だらけになりましたよ!



以下、ドッグイヤーの一部&感想を挙げますね。

10 0.1%の改善の積み重ねが、成功を生む。
   そして、大きなチャンスを的確に掴みとれる。
   そういう人を運がいい人と言う。

 勝間さんの「0.2%の改善」と同様の極意。
 その改善を継続するために、本書では
自分の仕事を他人事のように客観的に見る癖をつけよう。
他人の仕事のアラを探すのは簡単だ。
それは、他人の仕事を客観的にみているからだ。
その客観的な目を、自分に向けるのだ。(P51)
 としています。
 しんどい時に、あとちょっと頑張れるかどうかで、もしかすると1年後・3年後・5年後、
 全く違う未来が拓けるかもしれない…と最近特に思います。
 ただ、本書や勝間さんの言うように、努力で続けるのではなく「仕組み化」することで
 継続すべし、ということですね。ハイ。

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15 人生一生勉強。すべて勉強。

 プロスポーツ選手の例を挙げられていて、とても解りやすいです。
 要は、プロになれたから、と練習を辞めるプロ選手はいない、
 同じように社会人だってプロとして仕事するなら、勉強を辞めるのはおかしい、
 というようなこと。

 今のままの自分でいいよ、不満なんてないし、って人はともかくとして、
 私は昨日より今日、今日より明日の自分が楽しくありたいと思っているので、
 この言葉は響きました。
 毎日コツコツ改善することで、いざという時(=スポーツだと試合)に
 パワーを発揮できるんですよね!

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32 自分と価値観の違う他人の意見にこそ耳を傾ける。

 耳が痛い…(笑)
 あんまり腹は立たないんですが、本書にもあるように「もちろん耳に心地よくない
 ので、その場で冷静に聞き入れられない自分がいます。。
 (つい先日も悔し泣きをした記憶が…orz)

 そんな人(というか私?)への対処法として、以下、非常に納得。
どんな意見の中にも、ひとつくらいは自分の役に立つことがあるはずだ。
一人になったら、それをノートにでもきちんと書いて、自分を高めるために使えばいい。
悪意のある批判への、最大の仕返しはそれしかない。
感情的になって相手に腹を立てても、何も得るものはない。(P142)
 ま、別に悪意ある批判をされることは少ないんですけれど(笑)。
 耳に痛い意見は、ちゃんとノートに書いて、気持ちが落ち着いてから見直して対処法を立ててます。

 この項を読んで思ったのが、私はまだ恵まれているんだなぁということ。
 三木谷さんくらいの立場になると、なかなかそういう「耳に痛い意見」を直接行ってくれる人が減っていってしまうそうで。
 その点、私はまだペーペーなんで、いろんな人が時には優しく、時には厳しく、いろんなことを教えてくれます。一瞬、ムッとすることも正直あるけれど、冷静になってメモしたノートを見返すと、学ぶことも多かったりして、大変ありがたいのです。

今後も忌憚なく意見してもらえるよう、オープンでいなければ!と感じました。

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41 組織を動かすために係数化(KPI化)する。

 目標を「漠然とした言葉の目標ではなく、具体的な数字の目標を設定」せよ、ってことですね。
 楽天は今、約5000人の社員がいるそうですが、本書では
 「一人が1日に1歩前に進めば(中略)、1年続ければ150万歩以上
 前に進めることになるとあります。
 それを確実に実行するために、KPI化が必要である、と。

 私は組織を率いているわけではないんですが、自分の身に置き換えてみて
 「私は毎日1歩でも、前に進んでいるだろうか?」と問いかけてみました。
 と同時に、1歩進むためには「どこに進むのか?」を決めなければならない、
 ということにも気づかされました。

 いろいろな本で言われていることですが、ゴールの明確化は全てにおいての基礎になりますね。

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52 車内での信頼を勝ち取れ。

 書いてあることには納得。
 ただ、「みんなから話を真剣に聞いてもらえる人」になるためには、
 どういう行動をすべきなのか?に言及して欲しかったです。

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90 過去の成功例を徹底的に分析せよ。

人には自己顕示欲があるから、謙虚であれ、ということかな。
自己顕示欲のゆえに、自分のやり方でやろうとする。
自分のやり方が正しいことを、他人に見せつけたいからだ。
そしてたいてい失敗する。
 た、確かに…そうかも。
 昔、「見て見て病・誉めて誉めて病」についてどこかに書いた気がするけど、
 人間、誰しもそうなんですね。私だけかと思ってました(笑)

 実際、誰かに「こっちのやり方のほうがいいよ」って言われても、
 自分のやり方のほうが正しい気がしてしまう、ということがあります。
 試しにやってみたら良いんですけど、ね。

 本で読んだことは素直に実行できるのに、何で人に言われたことに対しては
 素直になれないんですかね?まだまだ未熟だなぁ。。。
 
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というわけで、毎度ながら長くなってしまいました。。
もっとたくさんメモしたところはあるんですが、このへんにしときます。

読み終えて気づいたんですが、口調もそうなんだけど、小難しい表現が使われていることに違和感があったのかも…と思いました。

私は「簡単なことを難しく表現するのはカンタンだけど、難しいことを簡単に表現することはムズカシイ」と思っているので、もっと平易な言葉で書いてあると感じ方も変わったのかなぁと思いました。

エクスキューズとか、Velocityとか、表現を変えれば良いのに…って私の語彙力がないだけかも?(笑)


…お後がよろしいようで。

<目次>

第一章 10の極意
  1 概念は相対化し、揺らぎながら進化する。
  9 考えて行動するのではなく、考えるために行動する  他

第二章 自己を鍛える
  14 ピンチの時は、自分の中に第三人格を作れ。
  25 自分に足りないものを把握し、学習するか補うかを考える。  他

第三章 敵を知る(対人論)
  30 リスクの『種類』と『大きさ』を見極める。
  39 不調なときでも、その中に成功している人(部署)を探し、分析せよ。 他

第四章 組織を動かす
  43 リーダーとは指揮官であり、教育者であり、戦略家である。
  54 成功する組織は、エキサイトメントと緊張感を併せ持つ。  他

第五章 百戦して勝つ
  58 仮説を立て、「仕組み化」する。
  65 0.5%の努力の差がクオリティを左右する。三木谷曲先。  他

第六章 世界観を育てる
  85 インターネットは国境をなくす。世界観を持て。
  90 過去の成功例を、徹底的に分析せよ。