The Ear / kaila davis
こんばんは、今日もうっかりゴールデンタイムを過ぎてしまった踊るOLです。
さて、今日はヒトの話を聴く時のコツを2つご紹介します。
世の中には「聴くこと」をテーマにした本がたっくさん出版されています。
それだけニーズがある、つまり「聴くこと」ができていないと感じているヒトが多いのでしょう。
かく言うワタシも「聴くこと」に関しては、常々課題意識を持っています。
当ブログでも、「聴くこと」をテーマにした本の書感を書いています↓
【オススメ本0040】プロカウンセラーの聞く技術 | 踊るOL。
【書感】チベットの高層から歌舞伎町のホストまで、誰とでも話が盛り上がるコツ。~キラークエスチョン/山田玲司 | 踊るOL。
キャリアカウンセラーとして、もうすぐ丸6年が経つので、他のヒトより「聴くこと」に対して意識することは多いと思います。
(余談ですが、キャリアカウンセラーで丸6年というのは、まだまだヒヨッコです^^;)
そんなワタシが普段意識しているコトで、すぐにマネできるコトを2つご紹介しましょう。
Eye / luisar
●視線ニ注目セヨ。
「目は口ほどにものを言う」
という言葉を耳にしたことのある方は多いでしょう。
また、「メラビアンの法則」という言葉を目にしたことのある方も多いでしょう。
いずれも、いわゆる「非言語コミュニケーション」というヤツです。
Wikipediaによると、
話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。とのこと。
ワタシは普段、ヒトの話を聴く時は相手の「視線=目の動き」に注目しています。
*まっすぐに聞き手の目を見つめて話す方
*終始視線が泳いでいる方
*聞き手が目を合わせようとすると、スッと逸らす方
*コソコソと上目遣いで相手を盗み見る方
*話すときは目を閉じている方
などなど、いろいろな方がいますね。
相手の目をジッと観察していれば、
「あ、なんか迷ってるっぽいな」とか
「コレについて話すとき、目がキラキラしてる。きっと大好きなんだろうな」とか
「むむ、思いっ切り目をそらされたぞ…なんかヘンなこと言っちゃったかな」など、
何となく、合っているかどうかは分かりませんが、相手の考えをより理解できる気がします。
この「気がする」のが大事。
自分の中で「今、こう思っているかな?」という仮説を立てたら、会話の中でそれとなーく答え合わせをしていきます。
この流れを繰り返すことで、徐々に相手の目の動きから読み取れるモノが増え、その正確性も高くなってきますよ!
※もちろん、相手の目を凝視し過ぎたらダメです。
ジッと見つめられることに慣れていない相手の場合、萎縮してしまうケースもあるので。
Ear Buds / Eric Bennett
●呼吸ヲ聞クベシ。
視覚の次は聴覚を使います。
注目(注耳?)するのは、話し手の呼吸です。
目の動きはマブタを閉じてしまえば隠すことができますが、呼吸はそうはいきません。
生きている人間であれば、必ず呼吸はしますし、隠したりすることもできませんよね。
ワタシが普段キャリアカウンセリングの際に注意して聴いているのが、
「呼吸のスピード」と「息を吸うタイミング」です。
(専門用語だと「ページング」と言います)
相手の呼吸スピードが早い=たいてい早口なので、早い場合は自分もいつもより早口気味で話すようにします。
深くゆっくりした呼吸をする相手の場合は、その逆ですね。
スピードを合わせたら、今度は相手が息を吸うタイミングに合わせて、自分も吸うようにします。
こうして呼吸を同調させていくと「あ、シンクロした!」と分かる瞬間が必ず訪れます。
この段階で、すでに相手は聞き手に対して、安心感を抱きます。
ここまできたら、あと少し。
今度は少しずつ、自分の呼吸のペースを早めたり、緩めたりしてみます。
コレに相手が合わせてきてくれたら、相手と聞き手との間に「つながり」が生まれます。
そのような状態であれば、そうじゃない時に比べると、相手からより深い話を聞き出すことができたり、思ってもみなかった話を聴かせていただけたりします。
92/365 Breathe. / martinak15
●まとめ+オマケ
相手の話を聴く時は、「目の動き」に注目し、「呼吸のペース」を合わせよう。
オマケとしてもう1つ。
呼吸には「吸う」「吐く」以外に「止める」という動作があります。
一般的に、3つの動作の意味は、
*吸う:準備する、イメージする、考えを広げるなど行動の前段階
*吐く:緊張がゆるむ、スタートする、表現するなど行動の発散段階
*止める:構える、スタンバイする、緊張するなど行動の直前段階
という意味があります。
なので、相手が息を止めたりせず、ちゃんと呼吸しているかにも注目してみてください。
息を詰めているような場合は、緊張をほぐすようなアイスブレイク(場が進むよう雰囲気作りをすること)を入れると良いでしょう。
あと、自分から新しい話題を切り出すときは、相手が「息を吐いた」後に話すと上手くいきますよ!
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■編集後記■
エラそうなことを言いつつ、ワタシもまだまだ発展途上です。
準備不足のときは、相手の呼吸音なんて耳に入ってきませんし、緊張しているときは相手の目なんて観察できません(笑)
今回ご紹介した2つの方法は、意識すれば今日からでもすぐにマネできるコトです。
自然にできるようになるまで、日々精進です!
ではまた!