NEO踊るOL。

もう踊っていないOL。Writer/Editor。おいしい肉に目がない。都内に生息。

【書感】仕事のキホンの「キ」、本当にできてますか?~99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ/河野英太郎

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こんばんは、書感が長くなっちゃうのが悩みの踊るOLです。

さて、今日の本はお馴染みD21社さんの本。
先日、D21社さんの新社屋移転パーティーの際、著者の河野さんに初対面でいきなりサインをお願いしちゃったフトドキな私。

その際はゆっくりお話できなかった(というか高熱でよく覚えてない…)のですが、後日ブッククラブで講演をされると伺っていたので、楽しみにしておりました。


ディスカヴァー社長室blog: 多忙な上司に時間をもらうコツとは?『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』セミナーレポート ●田中

……忘れてた…orz



ちゃんとGoogleカレンダーには入れてたし、当日(5/30)は本もノートも持っていたのに…うう。


というわけで(?)、悔しいので書感を書かせていただきます。。
 


●新人~若手リーダーは必読!

本書では7つの章に分かれ、全部で87のコツが紹介されています。
「多いなー、そんなに全部できないよ…」
と思うかもしれませんが、大丈夫!

1つ1つのコツは、ほぼ見開き1ページに収められており、目次を見ながら「気になるコツ」だけを拾い読みしてもOKです。

ただ、全部読み終えて思ったことは、
「常識っぽく見えるけど、ワタシ、幾つできてる?」
ってことでした。


例えば「報連相」、つまり、仕事上での「報告」「連絡」「相談」のことですが、コレってちゃんとやり方を教わったことってありますか??

CHAPTER1は報連相のコツについて書かれています。
ちゃんと事前に、話す順番や想定される質問への答えを準備していますか?というような内容ですが、ワタシ、この「想定される質問への答え」の準備が甘いかも…と気づきました。


また、リーダーを任されたばかりの人にも、本書はとっても有効です。

ワタシが最も頷いたのが「人には『動いていただく』もの(P140)という箇所。
役職に就いた途端、ガラッと態度が変わる人をたまーに見かけます。
(そのたびに、ひじょーに残念な気分になります)

本書によると、
仕事を頼むときに一番やってはならないことは、命令口調を使うことです。
(中略)
命令」に対しては、「服従」することになります。「服従」の姿勢では決してよい成果は生まれません。悪くすると「反抗」につながります。(P140-141)
とのこと。まさにそうですね。




●定期的に見直したい3つのコツ

いろいろあるけど、ワタシの現時点でのチョイスはこの3つ!

1)言葉・情報レベルを揃える

CHAPTER1の7と8(P26~29)です。
言葉を揃えることについては、この例がイメージしやすかも。
例えばレストランで「パンにしますか? ライスにしますか?」と聞かれたとき、「ごはん」と言ったのに、ウェイトレスが「ライスですね」と言ったとしたら、ちょっとカチンときませんか?(P27)

きますきます!
ちょっと気にしすぎなんじゃないの?って思われるかもしれませんが、神は細部に宿るのです。

情報レベルについては、そもそも「あなた自身と相手には情報レベルに差があること」を意識せよ、というお話。

ココだけ読むと「当たり前じゃん!」って思うかもしれないけど、ホントにできてます?
前回報告したのに」とか思っていませんか? そう思ってるとしたら、情報レベルの差を意識できていないってことですね。


2)受信者にスクロールさせない

コレはCHAPTER3の7。
長文メールは読んでもらえる確率が低いとのことです。

…ワタシ、普段けっこう長いかも。。

改善ポイントは2つ。
 *簡潔に書く
 *ムダな人為的改行は行なわない (いずれもP75)

うーむ、人為的改行…してるなぁ。。


3)ルールを疑う

本書では仕事上の規制や稟議についての記載となっていますが、ワタシは自分の仕事のやり方に当てはめて考えました(著者の意図とは違うかもしれませんが)。

著者の河野さんは以下3つを実践されているそうです。
 *(ルールがあるなら)それが本当にすーるなのかを調べる
 *ルールには例外があると考える
 *ゴールに向けた最短距離を描いて走る

また、ルールを作る立場であれば、
「事前チェックプロセス」を増やすのではなく、まずは物事を進めてみて問題があれば責任を取るという「結果責任プロセス」に変えられると、組織の目標達成は早まります。(P173)
と提案されています。

なるほど、失敗しないためのプロセスではなく、失敗しても良いから前に進もう、というわけですね。通常のルールは「ミスを事前に防ぐ」ためのモノが多いですもんね。




●全員たった1%成長しただけでも、日本は変わる!

日本人は「まじめ」な種族とよく言われます。
でも、その「まじめさ」が生産性を疎外していることが往々にしてあったりします。

会議などで前置きを延々と述べ、なかなか結論までたどりつかなかったり、相手の都合を重んじるあまり、重要な報告が遅れてしまったり。

本書の「はじめに」に出てくる風景は、決して本の中の話だけではないはずです。

「おわりに」の冒頭にこんな文章がありました。
ざっくり言って、日本の人口は約1億2500万人。そのうち働く人は7000万人弱。うち、組織に属している人は5000万人と言われています。
この5000万人の人が、もしたった1%生産性を上げたとしたら、50万人分の労働力が生まれます。(P204)
コレ、会社にも当てはまりますよね。
100人の会社で、全社員が1%生産性をアップさせれば、1人分の労働力が生まれます。

1人1人がたった1%頑張るだけで、人件費をかけずに(!?)、1人分多く仕事を回すことができるわけです。

実際に全労働者に「1%の向上」を求めても、当事者意識の欠落やら何やらで、なかなか実現は難しいんだろうな、と思います。

けど、著者の河野さんは、本気で日本全体の生産性を上げたい!と考えていらっしゃるそう。
ブッククラブでの講演会、かなりアツかったみたいですね!(行きたかった…)


河野さん、D21社の皆さま、スバラシイ本をありがとうございました!
手元に置いて、定期的に見直します!

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■編集後記■

本文では取り上げませんでしたが、「メールのコツ」にあった「BCCの使い分け」はさっそく取り入れてみたいと思います!

…最近、ブッククラブのイベント、屋上でやるモノばかりに参加してるような…新刊買いに行きたいなぁ。。
(次回は6/14の給食系男子のイベントに行きます。コチラも屋上w)



<目次>

CHAPTER1 報連相のコツ
   1.自信があるようにふるまう
   7.言葉を揃える
 11.完成した仕事(コンプリーテッドスタッフワーク)を追求する  ほか

CHAPTER2 会議のコツ
   1.会地の1/8の法則
   4.シナリオを考え時間を区切る
   8.ホワイトボードを使う   ほか

CHAPTER3 メールのコツ
   1.件名を工夫する
   3.BCCを有効活用する
   7.受信者にスクロールさせない   ほか

CHAPTER4 文書作成のコツ
   1.パターンを頭に入れる
   6.英数字は半角を使用する
 10.四角を使い分ける   ほか

CHAPTER5 コミュニケーションのコツ
   1.名前を覚える
   4.オフィスでは真ん中を歩く
   7.必要以上に摩擦を恐れない   ほか

CHAPTER6 時間のコツ
   1.他人の時間をムダにしない
   3.すぐやる
   4.一つの行動に二つ以上の目的を持たせる   ほか

CHAPTER7 チームワークのコツ
   1.人には「動いていただく」もの
   6.手が届くフライ球は自分が捕る
   10.愚痴と意見を使い分ける   ほか