今日は脳科学でお馴染み、茂木健一郎先生の講演会に行ってきました。
主催は出版元のPHP。
「「読む、書く、話す」脳活用術
同社のHPでも、今回の講演会の様子がアップされてます→コチラ
本書のサブタイトルは「日本語・英語学習法」。
日本語と英語それぞれの「読む、書く、話す」について、脳を活用した学習方法が紹介されています。
なにげに、ナマで茂木先生のお話を拝聴するのは初めてな私。
ワクワクしながら開演を待ちます。
早足で颯爽と登場した茂木先生。
口を開いたと思ったら、勝間さんに負けず劣らずの弾丸トーク!(笑)
話が飛びまくるんだろうなぁと予想して、メモはマインドマップで書いたんですが、正解でした(笑)
どうにもこうにも、まとめようがなかったので、いつもの通り、印象に残った部分を挙げますね。
*脳は周囲に合わせる性質がある。
景気が悪いからといって、脳の成長までそれに合わせる必要はない。
*decoupling
一方が悪い・下がっているとき、もう一方に注力する
日本のマインドセットから、とにかく自分の意識を切り離す。
日本のマインドセット=組織のしがらみ・枠から出れない。
茂木先生曰く「そんなの無視しちゃえ!」
素直に聞くのが日本人の特徴だけど、そのままだと不景気とカップリングしてしまう。
無視することで、decoupling(=切り離し)する。
*市川海老蔵の話
彼は教科書を読んでいない。だから日本のマインドセットに毒されていない。
*TOEICの話
くだらない問題ばかり。
企業が採用や昇進にTOEICの点数を課すのは、自分たちで判断できないから。
ちょっと話させてみて、文章を書かせてみれば、英語が使えるか否か判断がつく。
TOEICの点数UPを目標にするのはナンセンス。
同様に、英語を学ぶことそのものは目標ではない。
英語を使って「何を学ぶか?」を考えるべき。
*英語学習について
中学~大学まで長期間勉強しているのに、日本人はなぜ英語が話せないのか?
⇒そもそも学習方法が根本的に間違っていると思いませんか?
これだけ英語に投資しているのに、何で英語で世界に発信する人がいないのか。
⇒明治から150年弱経っているが、まだ日本は精神的に鎖国状態。
文法無視で、とにかく読むこと!
⇒本書でも触れられていますが、茂木先生の原体験として、
赤毛のアンの原文読破を挙げておられました。
*時間管理
自分と契約を結ぶ。
⇒難しい・面倒だと逃げて締まってる人に特にオススメなのが、
タイムプレッシャー。
⇒できなくても構わない。
嫌な仕事を「○分で止めてイイ」という約束をする。
終りがいつか、脳に教えてあげる。
多様性を持つ
⇒1つのことだけをやる=モノカルチャーだと、シナジーが生まれにくい。
2つ以上のことをやることで、シナジーが生まれる=モノゴトが有機的に結びつく。
フロー状態を目指す
⇒集中すると同時にリラックスしている状態(⇔せかせか・ストレス)
そうすると、仕事そのものが蜜の味になる。楽しくて仕方なくなる。
⇒集中=ストレスではない。
*脳の高度成長期
茂木先生は「いつでもウルトラポジティブ」で、
「脳の高度成長期」が続いているそう。
本書を読んで、disinformation(そのことを知っていることで、かえって邪魔になる)を
リセットし、日本の不景気からdecouplingして高度成長しましょう!
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いやー、まとめにくい!(笑)
感想として、上記の通り「非常にポジティブ」な方だなぁと思いました。
また、ちょっとココには書けなかったけど、かなり的確に毒舌な方だなぁと(笑)
1時間ちょっとの講演で、海老蔵さんの話でだいぶ時間を取ってましたが、
あのスピードで脳が回転してたら、そりゃスゴいわ!と感じましたよ!
原書で読みたい本、何かあるかなぁ…やっぱ指輪物語かなぁ。
私も周りにdecouplingしてる場合じゃないぞ!
と強く思えた講演でした。
茂木先生、ありがとうございました!