こんばんは!子どもを生む予定など無いのに、仕事柄やたら保育園事情に詳しい踊るOLです。
さて、今日は尊敬するお友達3人が主催するイベントに参加してきました!
会場はHatchという赤坂見附にあるコワーキングスペース。
ココには何度かお邪魔していますが、キッズスペース付きのステキ空間なのです♪
今日のセミナーテーマが「子ども」ということもあり、お子様連れの参加者の方もたくさんいらっしゃいました(めっちゃ和んだ~♪)
プログラムはコチラ↓
第一部 2050年 ~私たちの子供が迎える未来~ 佐々木裕子
-未来から「今」を考える。2050年の日本の状況
-今、子どもになにを教えたらその子にとって一番いいかを知りたい
第二部 教育の現場から 西條美穂
-10年間グローバル教育を実践している現場からの声
-未来のホープである子どもと一緒に成長していくこと
第三部 明日から実践するためのワーク 菊永英里
-第一部、第二部を前提として、明日から実践できる計画づくり
ワクワクが盛りだくさんの内容だったので、いつものように一部をご紹介します!
●第1部:2050年 ~私たちの子供が迎える未来~
まずは裕子さんの講演から。
なんかもうスゴいプレゼンでした!カッコいいなー!
裕子さんとは、2012年5月のとある
もうすぐ生後6ヶ月?の娘さんがめっちゃ可愛くて、いつもメロメロです~♡
講演の内容は、今から37年後の2050年を想像してみるところからスタート!
<2050年の世界と日本の人口>
2050年の世界人口は、今の60億→90億人へ(特にインドとアフリカが急増)
一方、日本の2050年の人口は、今の1.2億人から9500万人へ(国交省調べ)
2050年、日本はベトナムよりも小さい人口の国になるそう。
確かベトナムって、九州を除いた日本とほぼ同じ大きさだったはず。えええ~!
また、人口の減少に伴い、地方の「過疎化」が進むとのこと。
現在の居住地域の約2割が無居住地化し、6割以上の地域で人口が半分以下になるんですって(東京・名古屋圏だけ増加)
<進む高齢化と家族像の変化>
2050年の米国人口の平均年齢は40歳。日本人口の平均年齢は52.8歳。
この数字だけでも、ひえ~!って感じなんですが、コレって平均値なので、「人口の4割が65歳以上」になるそうな(特に85歳以上の人口が2.5倍以上に増加…!)
また、家族像の変化も著しいそう。
「家族」と言えば、これまでは「夫婦+子ども」が典型的でした(でも、数十年前は「核家族」なんて言われてましたよね?最近聞かないのは、コレが典型になったからかな)
2050年には「夫婦+子ども」で構成される世帯は、全体の約17%だそう。
コレには会場からもドヨメキが…!
1人あたりGDPも、2010年の3位から8位に後退するそうで、GDPそのものも、規模でいうと中国やインドの1/11~12、インドネシア・ナイジェリア・ブラジルの半分以下になってしまうとのこと。。
(ココでも会場からドヨメキ。ワタシもビックリしました…ナイジェリア!?)
<激動する時代に求められるスキルとは?>
労働人口の急激な減少を考えると、日本では1人1人の生産性を上げることや、女性を活用することが必要になっていくと考えられます。
そんな時代の子ども達が身に付けるべきスキルとして、ATC21S(Assessment & Teaching of 21st Century Skills)の定義する「21世紀型スキル」というモノに注目が集まっているそうです。
その4分類が以下↓
・思考方法(創造性と革新性/クリティカル・シンキング/学習能力・メタ認知力など)
・仕事・学習の方法(コミュニケーション/コラボレーション・チームワークなど)
・学習ツール(情報リテラシー/情報コミュニケーション技術に対するリテラシーなど)
・世界で生活を行なうための技能(シティズンシップ/異文化に対する受容能力など)
コレ、15歳の能力を見る指標として提唱されているそうなんですが、
「学ぶことや自分の将来全般に関して、何を学ぶのかの選択や、時間の使い方について自分自身でマネージできる」とか、
「多様な議論や情報を統合し、判断材料として効果的に使うことができる」とか、
2050年の15歳、恐るべし…!な内容でした。
いやはや、子どもじゃなくてオトナが身につけておかないと、あっという間に置いてきぼりになっちゃうのかもしれませんね…そして日本の子ども達は、今の教育のままだと、この「21世紀型スキル」を身につけることができるのか、とても疑問です。ううむ。
●第2部:教育の現場から
続いて、美穂さんの講演(実はちゃんとしたプレゼンを聴くの、初めてかも?)
彼女にはプライベートでめっちゃお世話になっているんですが、今年の3月末まで校長先生をしていたプリスクールのことを具体的に伺ったことがなかったので、とっても興味深かったです♪
プリスクールでの実例を交えつつ、2050年を見据えて、今から具体的に何ができるのか?という視点でのお話で、「やはり子どもは素晴らしい、私たちの宝物。未来のホープ」とおっしゃっていたのが印象的でした。
<どんな学び方をすべきか?>
まず大切なのは、外因性ではなく「内因性のモチベーション」で学ぶこと。
内因性のモチベーションとは、つまり「学ぶこと・知ることが楽しいから学ぶ」ということ。
反対に、外因性のモチベーションで学ぼうとすると、ストレスがかかり、場合によっては脳にダメージを与えてしまうそう。
プリスクールでは「プロジェクトアプローチ」という手法を取り入れ、「自分の好きなこと、興味のあること」をプロジェクトとし、オトナが論文を書くプロセスと同じように、
「疑問→仮設→検証→発表」
というサイクルを回していくそう。
コレを繰り返していくことによって、リサーチ力・ITスキル・論理的思考能力・プレゼン能力などが自然に身についていくとのことでした。
スクールには0~8歳の子どもが通っているそうですが、そんな小さい頃から仮説検証とかやっちゃうのね…とビックリ(ワタシが同じ歳の頃は、何も考えてなかった気がするw)
<自己肯定力を育むには?>
最近ワタシ的に気になるキーワード「自己肯定力」
ポイントは「親が無条件の愛を伝える(=伝わっている)」こと!
伝わっている子どもは自由に自分を表現できるそうですが、伝わっていない子どもは、常に大人の顔色を気にしてしまうそう。
親として無条件に愛していたとしても、それがちゃんと子どもに伝わっていることが大事ってことですね(愛情の欠如も、子どもの脳にダメージを与えてしまうそうです)
伝える・伝わるコツとしては、
「叱るときは限定的に/褒めるときは全面的に」
とのことです。なるほど。
そして、その無条件の愛が伝わった上に、成功体験を積み重ねることが、自己肯定力を育むことになるそうです。
<マルチプルインテリジェンス~子どもの強みを見つける>
普段、教育分野とは縁遠いので、この「Multipul interigences」という言葉も初めて耳にしました。
コレは「脳には8つの比較的自立した機能が存在する」というハーバード教育大学院のハワード・ガードナー博士により1983年に発表された知能に関する理論のこと。
「言語能力/論理・数学的能力/空間能力/身体・運動能力/音感能力/人間関係形成能力/自己観察能力/自然との共生能力」という8つの能力のうち、得意な方向からアプローチすることで、人の力が伸ばしやすくなるというモノだそう。
たとえば、音感に優れているけど、論理・数学が弱い場合(ワタシだw)、九九を覚えるときは歌とリズムに乗せて覚えるなど、得意なインテリジェンスからアプローチすることが良いわけですね。
おもしろーい!
美穂さんのスクールの実例で「てんとう虫と1日中話している子」の話が紹介されましたが、彼は「自然との共生能力」が高いんですね。
でも、このマルチプルインテリジェンスについての知識がなかったら、
「ちょっと変わった子」に見えるかもしれません。
親が「変わった子」だと決めつけてしまったら、もしかすると自己肯定力が損なわれてしまう危険性もあるわけですよね。
そうならないために、しっかりと観察して、子どもの「強み」を見つけてあげることが大切とのことでした。コレ、キャリアカウンセリングにも活かせそうです!
<参考>
マルチプルインテリジェンス - Learning journey - ラーニングジャーニー | MIKA KUMAHIRA
このサイトで8つのインテリジェンスの詳細が説明されています
●第3部:明日から実践するためのワーク
第3部は、1・2部でマインドマップを描いてくれた「まっぴょん」こと菊永英里さんのパート。
WORKをやるはずだったんですが、最初に1・2部での学びをシェアしていたら、思っていたよりアツいシェア大会(?)になってしまい、時間切れ(笑)
せっかくなので、彼女が描いてくれたマインドマップを薄っすらシェアしてみます↓
コレ、巨大なポストイット?(たぶんA全サイズ)に、講演を聴きながらライブで描いてるんです!何度か拝見してますが、描いている姿も完成したマインドマップも圧巻です…!!!
WORK用にもらったシートは、ちゃんと自宅で実践しまーす!
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■編集後記■
いやはや、面白くって、だいぶ削ったんですが、長い記事になってしまいました^^;
3hの長丁場だったけど全然そんなことを感じず、むしろもっと聴きたかったです!
新しいことを勉強するのって、なんか脳が喜ぶ感じ♪
裕子さん・美穂さん・まっぴょん、Hatchの皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました!
ではまた!
<追記>
そ、そうですよね!よかった~(笑) 裕子さん、ご指摘感謝です☆