

いやいや、何か悲しいことがあったから泣くんでしょ? と思ってしまいますが、アドラー心理学は明確にコレを否定します。 原因となる○○があるから、××という行動を起こす。コレを「原因論」と呼びます。 原因論に対して、アドラー心理学では、 究極の目的があって、それを達成するために感情を作り出し、行動を操作する、と考えます。 コレを「目的論」と呼びます。 「無自覚に」持っている目的を達成するために、感情を作り出している、とのこと。 いきなり納得することはできないかもしれないけど、 「感情は、ブレーキにもアクセルにもなる」 という言葉には共感しました。 ●性格は今この瞬間に変えられる 「性格は20歳を過ぎると変えられない」、そう聞いたことはありませんか? ワタシもずっとそう思っていましたが、アドラー心理学によると「今この瞬間に」変えられるそう。 アドラー心理学では、性格を「ライフスタイル」という言葉で呼んでいます。 例えば、赤ちゃんを例にすると、赤ちゃんの目的は「親の歓心(関心)を買うこと」です。 そのために、赤ちゃんは試行錯誤しながら、いろいろな行動をとって、親の歓心(関心)を買うことができた行動を、勝ちパターンとして認識し、繰り返すようになります。 繰り返し目的が果たせる→その行動が強化される、というわけです。 この繰り返しで、ライフスタイルが形成されます。 ライフスタイルは10歳くらいまでに完成され、一生使い続けるモノだそうですが、ライフスタイルを意識した瞬間から変わり始めることができる、とのこと。 ライフスタイルは、自己概念(私は~である)、世界像(人生は~である)、自己理想(私は~であるべきだ)という要素から決まります。 この3要素を意識すること=ライフスタイルを意識することになり、変わり始めることができる、ということですね。 な、なかなか難しそうですが…(^_^; ●叱ってはいけない、ほめてもいけない 叱ってはいけない、はともかく、ほめてはいけない??? どういうことかというと、「ほめる」という行為は、相手を依存的にさせることなのだそう。 いわゆる「上下の関係」になってしまいます。 アドラー心理学では「縦の関係」を否定し、「横の関係」を作ることが必要だと説いています。 例えば、子どもが何か手伝ってくれたとき、 「よく出来たね」というのが「ほめる」こと。 「手伝ってくれてありがとう」というのが、「勇気づけ」という横の関係からの言葉。 勇気づけによって、相手の貢献感を刺激するため、自立心を育てることができるそう。 ヒトが不適切な行動をする際は、必ず「観客(=相手)」がいます。 誰も注目しなければ、不適切な行動を止めます。 なので、「叱る」なんて、もってのほか。 怒られることも「注目」の1種だからだそう。 なので、不適切な行動をしているときには一切注目せず、適切な行動をしているときに注目することが大切、とのこと。 そのためには、日頃から相手と「相互信頼」があることが前提で、「誰かのために貢献したい」という心で満たされてくると、反発心が少しずつ減少していくそうです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■編集後記■ ま、まとめるの難しい…! だいぶ時間かかってしまいました(^_^; 本を読み、講座を受けた後でも、たびたび「あ、いま縦の関係っぽい発言しちゃった…」と反省する日々です。 ライフスタイルは、いきなり「変わり切る」ことはできないけど、変え始めることはできる。 そう信じて、一歩一歩ですね。 ではまた! アドラー心理学を学んで、もっともっと勉強したくなった踊るOL(@jaggyboss)でした! <関連書籍>悲しいから涙をながすのではない。 相手を責め、同情や注目を引くために泣いているのだ。