たいていの人は、この自己変容が起きる前に、日記を書くのをやめてしまうのではないかなと思いました。 Finishing up the diary / ishane ●「書く」ことは「考える練習」 日本人の誰もが書いた(書かされた)ことのある日記ですが、その「書き方」をキチンと習ったことのある人は少ないのではないでしょうか。 著者が挙げたポイントは7つ。 ・内省は書かない ・事実を客観的に書く ・調べれば分かること(天気など)は書かない ・自分が記録しなければ失われてしまうものを書く ・時間と場所、会った人&その内容は正確に書く ・発想ではなく着想(発想が定着したもの)を書く ・将来の宣言を書く(いつまでに、はストレスになるので書かない) 大切なのは「未来の自分が「ここに書いてあってよかった」と思ってくれるようなことをていねいに、正直に書いていけばいい」ということ。 ワタシは上記のポイントの中で「内省は書かない」という点が最も響きました。 著者は内省を書かないようにするため、日記は夜ではなく翌朝に書いているそうです。日記で人は変わるといったが、その変化はある日突然起きるのではない。毎日毎日少しずつ自覚が変わっていき、セルフイメージが修正され、その積み重ねによって自己変容が起きるのだ。
ワタシもさっそくマネしてみようと思います。 POD19//100 / Sah Digital ●書く・読むを繰り返して、イマジネーションを高める ワタシ自身、普段あまり意識して日記を読み返してはいなかったのですが、著者は10日毎に読み返しているそうです。 本書を読んでから、ワタシも日記とFacebookのログを読み返すようになりました。 著者は「問い」を持って生きることの重要性について書いていますが、そのためには「イマジネーションを高めること」が重要とのこと。 イマジネーションとは、内省は書くだけムダなのだ。 そんなことを書くのではなく、具体的な計画を立てていくほうが効果ははるかに高い。 「具体」ということの中心は、実は「肯定」することにあるのだ。 (中略) マイナス面があったときに、大切なのは「あれをやっておけばよかった」ではなく、「今日からはこうしよう」という肯定的な側面を書き、宣言することなのだ。
ということ。 そして、イマジネーションを高めるためには、「脳梁」を鍛えることが必要だそうです。 脳梁とは、左右の大脳をつなぐ太い繊維の束を指します。 脳梁を鍛えるのと日記を読み返すこと、一見何も関係が無さそうに思えますが、 日記を書く=インプット 日記を読む=アウトプット と考えると理解できます。最初は何をいっているのかわからなかったが、話を聞いているうちに、「ああ、そういうことか」と話の意図が一気に理解できたという経験は誰にでもあるはずだ。 その「ああ、そういうことか」を導き出す力がイマジネーションなのである。
つまり、日記に限らず、例えば本を読んで(=インプット)、書評を書く(=アウトプット)ことでも、脳梁は鍛えることができるというわけですよね。 ただ、そうそう毎日、書評を書くことは難しい(そうじゃない人もいますが)ので、日記のように日常的にできることで、インプットとアウトプットを繰り返す→脳梁を鍛えることができる、ということ。 なんだか、コレなら出来そうな気がしてきませんか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■編集後記■ 実はワタシ、小学生の頃からずーっと日記をつけています(途中、だいぶ間が空いてたりはしますがw) 一応全部とってあるので、今度デジタル化して、いつでも読み返せるようにしてみようかなと思っています。 日記を続けるのが難しいと感じるなら、TwitterやFacebookアカウントをお持ちの方は、自動的にログをとってくれるサービスを利用してみるのもオススメ! 1年前のFacebookログを読み返すと、当時の気持ちが一気に蘇ってきて面白いですよ! ワタシが使っているのは、以下2つのサービス。 *ツイエバ *FBログ 自動的にEvernoteにログを飛ばしているので、振り返るときはEvernote1つで完結できます♪ ではまた! 中学時代の日記を読み返して、庭に埋めたくなっている踊るOL(@jaggyboss)でした!日記を書くという客観化の作業は、左脳の領域である。 それに対し、日記を読み返し主観化するという作業は、右脳の領域なのだ。 日記を日々書きながら、時に応じて読み返しをすることによって、右脳と左脳の間で情報がほぼ同時的に行き来する。 つまり、感情情報と分析情報が相互に行き来することによって、脳梁が刺激され太くなっていくというわけだ。
<目次> 第1章 あなたの人生を変える「行動日記」 第2章 誰も教えてくれなかった日記の書き方 第3章 潜在力を開花させる日記の読み方 第4章 日記を書きつづけた先に待っているもの