一流の講演家の同時通訳を長年務めている関谷英里子さんの処女作(ですよね?)
プレゼンの天才たちと身近に接する彼女だからこそ書ける「伝える能力」の高め方を細かく解説している本書『なぜあの人の話に、みんなが耳を傾けるのか?』
・パフォーマンス力(話し方)
・コンテンツ力(話の内容)
・構成力(話の組み立て方)
・プレゼン力(プレゼンの技法)
という4つのパートに分けて、分かりやすい例えや、著者自身の経験を交えながら書かれており、プレゼン初心者はもちろん、イマイチ「伝わってる」「耳を傾けてもらえている」感覚がつかめないヒトにもオススメの1冊です。
本書の中でワタシが注目したのは、以下の2点。
1)話の目的を意識すること
2)とことん練習をすること
2つとも「なんだ、そんなアタリマエのことか…」と思われるかもしれませんが、意外とできていないヒトも多いのでは?
例えば1つめ、話の目的を意識する大切さについて、ダメな例を引用してみます。
「弊社はアジアナンバーワンの表彰を受けたこともございまして…」話の内容にハクを付けたいのかもしれませんが、聴き手にしてみたら「うーん…」という感じ。
聴き手:「それがウチの商売とどう関係するのだろう…」(P57)
それよりも、聴き手が気になるのは「この話が自社(もしくは自分)にとって、どんなメリットがあるの?」ということ。
話の目的とは、
聴き手のベネフィットに訴えて、相手に勝ちを与えること。なんですね。
そしてその結果、聴き手に行動を起こしてもらうこと。(P63)
もう1つ、とことん練習することについて。
本書の「はじめに」や「あがらない方法(P143~146)」で、繰り返し語られている「練習の大切さ」
その具体的な練習方法については、P161~じっくりとページを割いて、超具体的に解説されているので、気になる方はぜひ本書をチェック!
練習方法以外にも、「質問への対処法」など、なかなか類書には見られない細かい部分までフォローされている本書、オススメです!
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■編集後記■
先日のHONZの書評の書き方セミナーの内容を踏まえて、いつもより短めの書感にチャレンジしてみました(トレーニングは800字とのことなので、800字強)
確かにこの書き方だと、自分の感想を書く余裕はないですね~。勉強になりました。
実は本書、ずーーーーっと探していたんですが、なかなか見つからず、ようやく先日友人に譲ってもらったんです!嬉しくて英里子さんにサインまでいただいちゃいました♪
ですが、Kindle版が出ていることに気づき、これまでの苦労は何だったのか…まぁ電子書籍じゃサインもらえないし、良かったことにします(笑)
英里子さん=英語のイメージが強いんですが、処女作は英語本ではなかったんですね。意外!
英里子さんの講演・セミナーを何度も拝聴していますが、本書で述べられていることを見事に実践されているな~!という感じがします。
講演ではないけど、D21社さんのYoutubeチャンネルで、動画が公開されていますよ♪
ではまた!
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