話す内容7% 視覚情報55% 聴覚情報38%
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。「視覚情報が大事だ」とだけしか語られないことの多いメラビアンの法則ですが、実は聴覚情報も約4割を占めています。 たとえば何らか不快な状況に遭遇したとき、視覚情報は目を閉じればシャットアウトできます。 でも、聴覚は耳をふさいでも、ある程度は聴こえてしまいますよね? また、個人によって好みはマチマチですが、聴いていて心地の良い音ってありますよね。 コレをコミュニケーションの場に置き換えると、「聴いていて心地の良い声」もあります。人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念。メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。(コトバンクより抜粋)
「興味があるよ」というシグナルを声に混ぜる
photo credit: Corazon Congelado via photopin (license) 自分が話すときは、ある程度意識のできる「声色」。 特に講演やプレゼン等の機会が多い方は、自分のスピーチを録画して繰り返し練習する方もいると思います。 でも、相手の話を聞く際の「相づち」の声色、意識していますか?? …なーんてエラそうに書いてみましたが、ワタシ自身がこのことに気づいたのは割りと最近のこと。 昨年セミナーに参加させていただいたり、最近ちょこちょこ仲良くさせていただいている谷本有香さんの話の聞き方が素晴らしくて、何でだろう?他の人と何が違うんだろう??と考えた際に、この「声色」の違いに気づいたのです。 トニー・ブレア元英首相をはじめ、世界のVIPたちへ1000人以上インタビューしている有香さん。 ご自身が「話を聞くときの声色」を意識されているかは分かりませんが、インタビューではなく普通にお話しさせていただいていても、ついつい何でも話してしまいたくなります。 その理由が「あなたの話に興味がある」という想いが相づちを打つ声を通して伝わってくることだと思ったのです。 もちろん、相づちの打ち方そのものも大切ですが、いくら教科書どおりの相づちを打っても、その声がつまらなさそうだったら話す意欲は薄れますよね。「声に感情を乗せる」のは誰にでも&今日からできる!
「世界のVIPにインタビューしてるプロのマネなんてできないよ・・・」なんて思わなくて大丈夫。 声に感情を乗せるのは、誰にでもできます。しかも今日から!- まずは意識する(自分が興味のある話と、無い話を聞くのときの相づちの声色に意識を向けてみます)
- マネしてみる(興味が無い話を聞くときも、興味のある話のときと同様の声色をマネしてみます)
- 相手の変化に気づく(最初は上手くできないかもしれませんが、次第に相手が楽しそうに話し始めたらOK)
- コミュニケーションが円滑になる(相手は親近感を持ってくれるので、その後のコミュニケーションがスムーズになります)
- いつの間にか自然に感情に声色を乗せて相づちが打てるようになる
■編集後記■ 「ワタシばっかり気持ちよく話しちゃったなー」って思う相手っていませんか? その相手はおそらく「もっと話が聞きたい!」というシグナルを声色に込めているはずです(無意識の場合が多いですが) 質問の仕方など、「聞く技術」にはイロイロありますが、ちょっと意識を変えるだけで相手が気持よく話してくれる「声色」は、比較的カンタンにできるようになるのでオススメです!(もちろん、有香さんレベルになるには、たっくさん時間がかかりますよー) ではまた! <関連リンク> 谷本有香オフィシャルサイト
Startup GRIND - Fireside Chat with 谷本有香さん | 踊るOL。
世界の超一流の人達に共通する「7つのチカラ」- 第20回グローバル人事塾「世界を舞台に活躍する新しい時代の人財力」谷本有香さん | 踊るOL。