第一子を出産した女性のうち、約6割が仕事を辞めてしまうんですね。 その後、再就職する女性は増えますが、半数以上が非正規雇用(パート・契約社員など)と言われます。 つまり、日本の女性は先進国の中で最も働いている人口が少ないんです。 でも、今後少子高齢化に伴って労働人口が減っていったら、日本経済は縮小する一方ですよね。 それを防ぐためには、女性を活用するしかない、というのが「女性活用」が騒がれている理由です。 前述のIMFレポートによれば、「日本女性が先進国並みに働けば、一人あたりGDPが4%成長する」とのこと。 また、ゴールドマン・サックスの「ウーマノミクス3.0(2010年6月)」によれば、「男女の就業率格差を是正すれば、GDPは約15%成長する」とも言われています。 GDPの成長率の数値はさておき、いずれにしても女性活用によってGDPが大幅にアップすることは間違いないようです。 女性が働くことで、なぜGDPが上昇するか?をカンタンに言うと、 働く女性が増える→家計の収入が増える→消費が増える→需要が生まる→結果として経済全体のパイが拡大する ということですね。 Happy Mums day to me / Got Picz? ●女性は働きたくない? 「専業主婦は今やアコガレの的」「結婚したら働きたくない」というようなハナシをよく耳にしますよね。 <専業主婦になりたい的な参考サイト> *専業主婦になりたい独身女性必見!早く専業主婦になる方法 *独身女性50.5%が「玉の輿」希望 -「専業主婦になりたい」「お金がほしい」 しかし、厚労省が発表している労働白書によると、少しデータが古いですが、「女性は職業をもたない方がよい」と考えているヒトは、たった1.7%です。みんな働く気マンマンです。※M字型カーブとは※ 日本人女性の年齢階級別の労働力率(15歳以上の人口に占める求職中の人も含めた働く人の割合)をグラフで表すと、学校卒業後20歳代でピークに達し、その後、30歳代の出産・育児期に落ち込み、子育てが一段落した40歳代で再上昇し、アルファベットの「M」のかたちに似た曲線を描く傾向が見られます。「M字型カーブ」とはこのグラフの形態を指し、日本人女性の就業状況の特徴を表す用語としても定着しています。(人事労務用語辞典より)
なんで「専業主婦バンザイ!」的なことが言われているのか、サッパリ分かりません。。 ●女性活用を阻む問題って何? 働く意欲のある女性は多い、けど、現状は充分に活用できていない―何でなんですかね? (余談ですが、女性を「活用」するという表現、あまり好きじゃありません…) ワタシが日々キャリアカウンセリングの現場で、復職を希望する主婦の方とお会いしていて、女性活用の壁となっている点は大きく分けて4つあると感じています。 1.待機児童問題 ⇒預け先がない(無認可保育は保育料が高い/幼稚園はお迎えの時間が早い等) 2.長時間労働 ⇒世界一の長時間労働と言われる日本。子どもが欲しいと考えている正社員の女性が躊躇する要因の1つ。 3.柔軟ではないルール ⇒育児や介護に合わせた働き方ができない。短時間労働・在宅勤務などを取り入れている企業が少ない。 4.家事・育児の負担割合が、女性のほうが圧倒的に高い ⇒フルタイムで働いて、家事も育児もカンペキにやるなんて、両親と同居or近所に住んでいないと無理。 もちろん、コレだけではないと思いますが、主に壁となっているのはこの4つかと。 長くなってしまうので、それぞれの問題については、また次回! ではまた! たまにはマジメなことも書いちゃうよ、とドキドキしてる踊るOL(@jaggyboss)でした! <シリーズ「キャリアコンサルタントから見た女性活用の壁>一般的に女性が職業をもつことについては、「子供ができてもずっと職業をつづける方がよい」とする割合が41.9%と高く、次いで「子供ができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業をもつほうがよい」が37.0%、「子供ができるまでは職業ももつほうがよい」が9.1%、「結婚するまで は職業をもつほうがよい」が5.4%、「女性は職業をもたないほうがよい」が1.7%となっている。 (「平成17年版 労働経済の分析 第2章 労働力供給の現状と課題」より引用)
待機児童問題ってナニ? キャリアコンサルタントから見た女性活用の壁(1) | 踊るOL。
労働時間より成果で評価する社会にしよう キャリアコンサルタントから見た女性活用の壁(2) | 踊るOL。
「働きたくても働けない」を解決する2つの提案 キャリアコンサルタントから見た女性活用の壁(3) | 踊るOL。