Positive Thinker / Lel4nd
こんばんは!肉を前にすると、いつもポジティブになれる踊るOL(
@jaggyboss)です。
さて、今日は「
一般社団法人 日本ポジティブ教育協会」の協会設立記念講演会に参加してきました!
ちょうど昨年の今頃、
同協会の講演会に伺ったことがあり、約1年ぶりとなります。
今回は事務局の方?にご招待いただきました。ありがとうございます!
●ポジティブ心理学とは?
ポジティブ心理学の定義は、同協会のサイトに書かれていますが、ワタシにとって分かりやすかったのは、講演のスライドで紹介された以下の2文です。
In two words or less, what do you most want for your children?
And what do the schools teach?
学校で教えるのは、
Achivement(達成)、Think skills(思考スキル)、Conformity(順応)、Literacy(
リテラシー)、Maths(数学)、Discipline(規律)、Success(成功)
などなど。
でも、「2語以下で伝えるとしたら、あなたは子どもに何を最も望むのか?」という問いに対し、学校で教わるようなことを答えるヒトは少ないでしょう。
講演で例として挙げられていた「子どもに何を最も望むのか?」の答えは、Happy・well-beingなど。
「子どもに最も望むもの」と「学校で教わること」のギャップを埋めるのが、
ポジティブ心理学であるとのことでした。
●レジリエンスを開発する
ポジティブ心理学において、たびたび登場するキーワードが、
「
Resilience(再起力)」と「
well-being(充足感)」
という2つ。
昨年の講演会ではwell-beingについての話が中心だったんですが、今日のテーマはResilience(以下「
レジリエンス」)でした。
レジリエンスとは、
あらゆる状況に対しての反応の仕方を制御し、挑戦や逆境から立ち上がる能力
と定義されるそうで、先天的な能力ではなく、誰にでも学習可能なスキルだそうです。
早期に身につけることで、
抑うつに対する効果的な予防になるとのことでした。
Positive Steps / PhotosByDavid
●7羽のオウムとSPARKプログラム
認識のオウムとは、自分の思考パターン・傾向のこと。
カリカリオウム(いつも誰か・何かを責めている)やオロオロオウム(起きていないことも心配している)など、7種類のオウムが紹介されました。
(他に「罪悪感オウム」「Giltyオウム」「Looserオウム」「楽観的オウム」「無関心オウム(?)」)
まずは、自分のオウム(思考パターン)を認識することが大切です。
そして、メンタルプロセスが、どのように行動に影響するのか?を理解するためにSPARKのサイクルが紹介されました。
Situation=何が起きたのか?事実はなにか?
Perception=解釈。頭のなかで何が起きているのか?オウムは何を言っているのか?
Auto Pilot=解釈により生まれてくる感情は?オウムの声によって、より感情が強まる
Reaction=生まれた感情を元に、どんな行動をしたのか?
Knowledge=その状況から何を学んだのか?
このサイクルを繰り返すことで、4つの
レジリエンス・マッスル(I have/I can/I am/I like)を鍛えることができるとのこと。
ポジティブな人間関係や、自己効力感などが具体例として挙げられていました。
●楽観主義であれ
最後は「幸せ」について。
幸せを定義するには、まず「幸せではないモノを定義する」ことが必要とのこと。
具体的には、権力・外見の美しさ・お金が当てはまります。
他には、
・多すぎる選択肢=何を選んだら良いか分からない状態
・比較=比較によって幸福度が下がってしまう
・ネガティビティバイアス=ポジティブよりネガティブなモノのほうが気がつきやすい
・ネガティブとポジティブの
インパクトの違い=1つネガティブ:3つポジティブでバランスが取れる
というような例が挙げられました。
半分水の入ったコップを見て、「半分いっぱい」か「半分カラ」か?という問いについて、当然「半分いっぱい」と捉えるほうが楽観的と言えますよね。
イローナ博士の息子さんとのインド旅行のエピソードが紹介されましたが、
与えられた状況で楽観的に良いトコロを見つける=レジリエンスが高い、とのこと。
モノゴトの良い面に目を向けることと、それを習慣的に行なうことの大切さに気づかされました。
なるほどー!
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■感想■
1年ぶりのイローナ博士の講演でした!
前回の講演で足りなかった部分を、今回の講演で補完できた感じです。
でも、やっぱり「大人になってから
レジリエンスやwell-beingを身につける方法」については語られませんでした。
SPARKサイクルの若者ver.である「
B(brain)F(feeling)U(you)」が紹介されていたので、いつか大人ver.も開発されると良いな~。
ギャング向け?にも「Face up」という感情
レジリエンスのプログラムがあるそうですよ!
Emotional Resilience for gangs from The Young Foundation on Vimeo.
イローナ博士、協会の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました!
ではまた!
<関連リンク>
【セミナー】ポジティブ心理学と教育/イローナ・ボニウェル博士 | 踊るOL。
ポジティブ心理学において、たびたび登場するキーワードが、 「Resilience(再起力)」と「well-being(充足感)」 という2つの言葉です。 ...