Bookshelf, Filled At Last [239/366] / timsackton
こんばんは!本もお酒も大好きな踊るOLです。
今日は毎月恒例のDiscover21社さん主催のBookBarに参加してきました。
今月のゲストは「論理エンジン」で有名な出口汪先生!
昨年末のD21社さんのクリスマスパーティでご挨拶させていただいたんですが、実はワタシ、出口先生の生徒だったのです!(東進ハイスクールがまだナマ授業だった時代ですね、懐かしい)
パーティーの時は、あまりに嬉しくてマトモにお話しできなかったので、今日をとても楽しみにしてました♪
BookBarとは、お酒を片手に本好きの人達が集って、好きな本の話を中心に交流する会です。
お酒は毎回サントリーさんが協賛してくださるんですが、今回のお酒は「ジャポネ」という抹茶リキュール!このリキュール、昔から超スキなんです♪♪
(ウーロン茶で割ると美味しいんですが、色が「冬のプール☆」な感じで見た目はアレですw)
今回はこれまで最多の参加者数!出口先生人気かしら??
というわけで、ゲストの出口先生のミニトーク!
先生は同社から今年の2月に「超訳 鴎外の知恵」を上梓されたばかり。
今回はその出版にちなんで、鴎外についてのトークがメインとなりました。
そもそも、なぜ鴎外なのか?というのが疑問でした。
鴎外って、同年代の漱石と比べると、寡作だし、暗いし、エリートっぽいし、よく分かんない。
「舞姫」の一部を教科書で読んだことのある方も多いでしょう。
あれ、読みにくいなーって思いませんでした?擬古文って言うんでしたっけ?
出口先生曰く、初期三部作(ドイツ三部作)と言われる「舞姫」「うたかたの記」「文づかひ」以降、鴎外はしばらく小説を書かず、漱石登場後に文壇に復帰して以降の作品は、漱石よりはるかに読みやすい、とのこと。
あの太宰治が「小説をやるなら、聖書と鴎外全集だけあればいい」という言葉を残しているくらい、鴎外って日本の文壇に与えた影響は大きいそう。確かに「王道を知っておく」ことって、どんな業界でも同じなのかもしれません。
出口先生のお話で印象に残ったのが、以下2点。
*自分と似たモノばかりに取り組んでいると、視野が狭まる。他のモノが見えなくなる。
自分と合わない、大きな存在に立ち向かうことは、大きな成長につながる。
好きかキライかはともかくとして、著名な作家はそれだけの意味がある。
*誤読の上に、どんな評論も成り立たない。正しく読めて、初めて論じることができる。
自分の価値観を脇において、正確に深く読み取ることが大切。
今回のトークで、本の内容について、あまり触れられませんでしたが、「超訳 ニーチェの言葉」と同様、1ページ1文×220個の言葉が並んでおり、パッと開いたページを読んでもOK!と、気軽に読めるのが嬉しい1冊です。
出口先生、D21社の皆さん、参加者の皆さま、ありがとうございました!
<目次(抜粋)>
I 人生の英知
7 弱点を美点に変えるのが人生の秘訣
10 才能とは運を操る術である
17 選択する技量は人生にもっとも必要な才能である
II 処世術の原則
41 自分の基準を絶えず高いものに合わせよ
50 突発的なことが起こったら、あわてずに一分間ほど考えよ
61 時には無理をせよ
III 夫婦の交際術
70 どうすれば互いに飽きないでいられるか
77 なぜ浮気を招くことになるか
78 妻の外での自由な交際を認めよ
IV 親子の交際術
82 子どもにはごまかしがきかない
85 親の苦労を思え
V 女性との交際術
86 女性は暴れ馬
92 女性の機嫌を判断せよ
94 すべての女性は女優である
VI 交際術の極意
100 孤独になりたくないなら、人を見捨てないことだ
119 最も恐ろしい猛獣は社会の中に暮らしている
128 奪われる前に与えよ
VII 会話の技術
144 お客にお土産を持たせるように話せ
148 好感を持たれる話し方は普段から養うべきもの
VIII 手紙を書くときの心得
IX 友人との交際術
158 友に多くを求めるな、多くの友を求めるな
166 限度を超えた交友関係は見苦しい
170 誤解が生じたと思ったなら、すぐに直接話し合え
X 敵
172 信念を持った人間に敵がいるのは当然だ
173 己の信じる道を貫け
XI 地位の高い人との交際術
180 地位の高い人にこちらから交際を求めてはいけない
186 地位の高い人は答えの分かっている質問をするものだ
187 地位の高い人に贈り物をするな
XII さまざまなタイプの人間との交際術
196 激しい怒りは一時的なもので、時がたてば静まる
216 自分の考えを持たない人たちが世の中を作っている
219 善を行うには二つの道がある
ではまた!(1192字/目次除く)
<参考リンク>
ディスカヴァー社長室blog: ニーチェと鷗外の知られざる関係? あなたも鷗外を愛したくなる「超訳鷗外の知恵』●干場
干場さんのブログ、いつも面白くて、つい本を買ってしまう…w