NEO踊るOL。

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【ポジティブ心理学】幸せにたくましく生きる子供を育てる教育~イローナ・ボニウェル博士 来日講演会

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Positive Thinker Positive Thinker / Lel4nd こんばんは!肉を前にすると、いつもポジティブになれる踊るOL(@jaggyboss)です。 さて、今日は「一般社団法人 日本ポジティブ教育協会」の協会設立記念講演会に参加してきました! ちょうど昨年の今頃、同協会の講演会に伺ったことがあり、約1年ぶりとなります。 今回は事務局の方?にご招待いただきました。ありがとうございます! ポジティブ心理学とは? ポジティブ心理学の定義は、同協会のサイトに書かれていますが、ワタシにとって分かりやすかったのは、講演のスライドで紹介された以下の2文です。

In two words or less, what do you most want for your children? And what do the schools teach?

学校で教えるのは、 Achivement(達成)、Think skills(思考スキル)、Conformity(順応)、Literacy(リテラシー)、Maths(数学)、Discipline(規律)、Success(成功) などなど。 でも、「2語以下で伝えるとしたら、あなたは子どもに何を最も望むのか?」という問いに対し、学校で教わるようなことを答えるヒトは少ないでしょう。 講演で例として挙げられていた「子どもに何を最も望むのか?」の答えは、Happy・well-beingなど。 「子どもに最も望むもの」と「学校で教わること」のギャップを埋めるのが、ポジティブ心理学であるとのことでした。 レジリエンスを開発する ポジティブ心理学において、たびたび登場するキーワードが、 「Resilience(再起力)」と「well-being(充足感)」 という2つ。 昨年の講演会ではwell-beingについての話が中心だったんですが、今日のテーマはResilience(以下「レジリエンス」)でした。 レジリエンスとは、

あらゆる状況に対しての反応の仕方を制御し、挑戦や逆境から立ち上がる能力

と定義されるそうで、先天的な能力ではなく、誰にでも学習可能なスキルだそうです。 早期に身につけることで、抑うつに対する効果的な予防になるとのことでした。 Positive Steps Positive Steps / PhotosByDavid ●7羽のオウムとSPARKプログラム 認識のオウムとは、自分の思考パターン・傾向のこと。 カリカリオウム(いつも誰か・何かを責めている)やオロオロオウム(起きていないことも心配している)など、7種類のオウムが紹介されました。 (他に「罪悪感オウム」「Giltyオウム」「Looserオウム」「楽観的オウム」「無関心オウム(?)」) まずは、自分のオウム(思考パターン)を認識することが大切です。 そして、メンタルプロセスが、どのように行動に影響するのか?を理解するためにSPARKのサイクルが紹介されました。 Situation=何が起きたのか?事実はなにか? Perception=解釈。頭のなかで何が起きているのか?オウムは何を言っているのか? Auto Pilot=解釈により生まれてくる感情は?オウムの声によって、より感情が強まる Reaction=生まれた感情を元に、どんな行動をしたのか? Knowledge=その状況から何を学んだのか? このサイクルを繰り返すことで、4つのレジリエンス・マッスル(I have/I can/I am/I like)を鍛えることができるとのこと。 ポジティブな人間関係や、自己効力感などが具体例として挙げられていました。 ●楽観主義であれ 最後は「幸せ」について。 幸せを定義するには、まず「幸せではないモノを定義する」ことが必要とのこと。 具体的には、権力・外見の美しさ・お金が当てはまります。 他には、 ・多すぎる選択肢=何を選んだら良いか分からない状態 ・比較=比較によって幸福度が下がってしまう ・ネガティビティバイアス=ポジティブよりネガティブなモノのほうが気がつきやすい ・ネガティブとポジティブのインパクトの違い=1つネガティブ:3つポジティブでバランスが取れる というような例が挙げられました。 半分水の入ったコップを見て、「半分いっぱい」か「半分カラ」か?という問いについて、当然「半分いっぱい」と捉えるほうが楽観的と言えますよね。 イローナ博士の息子さんとのインド旅行のエピソードが紹介されましたが、与えられた状況で楽観的に良いトコロを見つける=レジリエンスが高い、とのこと。 モノゴトの良い面に目を向けることと、それを習慣的に行なうことの大切さに気づかされました。 なるほどー! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■感想■ 1年ぶりのイローナ博士の講演でした! 前回の講演で足りなかった部分を、今回の講演で補完できた感じです。 でも、やっぱり「大人になってからレジリエンスやwell-beingを身につける方法」については語られませんでした。 SPARKサイクルの若者ver.である「B(brain)F(feeling)U(you)」が紹介されていたので、いつか大人ver.も開発されると良いな~。 ギャング向け?にも「Face up」という感情レジリエンスのプログラムがあるそうですよ!

Emotional Resilience for gangs from The Young Foundation on Vimeo.

イローナ博士、協会の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました! ではまた! <関連リンク> 【セミナー】ポジティブ心理学と教育/イローナ・ボニウェル博士 | 踊るOL。 ポジティブ心理学において、たびたび登場するキーワードが、 「Resilience(再起力)」と「well-being(充足感)」 という2つの言葉です。 ...