NEO踊るOL。

もう踊っていないOL。Writer/Editor。おいしい肉に目がない。都内に生息。

【講演会】南場智子さん出版記念講演:「不恰好経営」にまつわる話

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こんばんは!南場さんと名前が一緒で密かに嬉しい踊るOLです。

今日は待ちに待ったDeNA創業者の南場智子さんの講演会!
たまっていた代休をとって、万全の体制で参加してきました!!!

南場さん、東洋経済などでのインタビューを拝見するものの、これまでほとんど講演会はお断りされているので、初のご著書である今作を、本当に本当に楽しみにしていました!

本書の書感はまた後日アップするとして、この講演会で最前列でお話を伺って、とってもとっても感動した(実際ウルウルしてた)ので、少しだけ内容をシェアさせていただきます
 

56/365 (New In Town)
56/365 (New In Town) / Kelly Schott


●「不格好経営の南場さん」と呼ばれるのに抵抗が…

まずは本書のウラ話から!
文章を書くのは好きだけど、長い文章を書くことがこんなに大変だと思わなかったと言う南場さん。

DeNAの社長をしていた時、本を書かないか?という話はたくさんあったけど、時間は全く取れずお断りしていたそう。ライターさんに手伝ってもらえば良いって話もあったそうですが、文章にコダワリがあったので、どうしても自分で書きたかったとのこと。

南場さんは今年の4月から現場に本格的に復帰されていますが、復帰前に本を書かなくちゃ!と焦って、年明けからガルルルルッ!と描き上げたそうです(笑)

タイトルにもかなり迷われたそう。
不格好経営の南場さん」と呼ばれるのに抵抗が…と会場の笑いを誘っていらっしゃいましたが、他の案として以下のようなモノがあったそうです。

*「DeNAの原点」
  ⇒DeNAなんて知らないヒトも多い。半分以上のヒトが野球のことだと思うよと言われボツ
*「余談であかすDeNA
  ⇒社名を入れるのは宣伝臭がするかなぁと思ったので×
   DeNAに関係するヒトもしないヒトにも読んでほしいと思ったのでボツ
*「がんばれトンチンカン」
  ⇒社内でも人気の案だったけど、さすがに…w
*「紙一重経営」
  ⇒自分で考えたが、危うい感じがする
  ⇒「紙一重ですが、なにか。」という案も出したけど、出版社に猛反対されたw


●生まれてから作ったモノやコトの中で、DeNAがイチバン好き

冒頭でキッパリと断言されていた南場さん、やっぱカッコいい!

本を書こうと思ったのは、「世間一般のDeNAに対する誤解を解きたかったから」だそう。
「本の出来栄えは分からないけど、DeNAというチームのイメージは伝えることができたかなと思う」と本当に嬉しそうにお話される姿が印象的でした。

本書に対していろんな感想が届いているそうですが、DeNAのイメージが変わった、という社外の方が多かったそうです。社員もものすごく喜んでくれたとのこと。もう2000人以上の規模の会社なんですね~(前職のお客さまだったので、1人で勝手にしみじみ)

共同創業者の方や、本書にも登場する社員・元社員の方たちの感想を紹介してくださったんですが、もう、エピソードの1つ1つが素晴らしくてウルウル。


ちなみに、本の売れ行きが気になった南場さん、某駅そばの小さな書店で自分の本を買おうとしたら、店員さんに「ご本人ですよね」とバレたり、紀伊国屋新宿本店で自分の本を読んでいるヒトをジッと見てたら目が合って慌てたりしたそう。お茶目すぎですww

Playing Together
Playing Together / Butterfly Works Social Campaigns & Learning


●社会から選ばれる人材になるには?

質疑応答にたっぷり時間を割いてくださったので、ワタシも思い切ってずっと伺ってみたかったことを質問させていただきました。

本書の最後のほうに「社会から選ばれる人材を育てることで、社会に少しでも恩返しをしたい」というニュアンスの記述があり、南場さんにとって「社会から選ばれる人材」の定義って何だろう?というのと、DeNAに入らなくても、そういう人材になるためにはどうすれば良いのか?を伺いました。

「難しい質問ですね」とおっしゃった上で答えていただいたのは、
 ・ビジネスパーソンには
  「この人なら任せられる。例え失敗しても、この人なら納得できる」という人と、
  「この人で大丈夫かな…ダメでしょう…」と思われてしまう人の2種類しかいない。
 ・起承転結で一貫して任されるシゴトを千本ノックすること。そういう場に身を置くこと。
という2点。

それに加えて、
人間の成長は成功するトコロでジャンプするように伸びる。
右肩上がりじゃなくて、階段上に伸びていく。
失敗続きでにっちもさっちもいかなくても、ちょっと成功するとポンっと伸びる。
と答えてくださいました。
(余談ですが、質問の際、南場さんがめっちゃ至近距離に近づいてくださってビックリ!)


他の質問に対する回答も、とても真摯に答えてくださっていてカンゲキです。

Q.何を軸に頑張れてきたのか?
A.自分が後悔するようなことは、わずかでも嘘や不誠実があったこと。
 間違ったり、迷惑をかけたりすることは、何とかなる。
 できるだけ不誠実を無い行動をする、ということが長いスパンで見ると力になっていく。

Q.南場さんご自身が「ワタシってココがチャーミング☆」と思うトコロは?
  オーナーシップを持っている人間の見極め方は?
A.祭・企画好き。場を面白くすることに命を賭けられる。とんでもなく苦しいときも、
 ちょっと抜くことができる。笑える。
  問題が起きたときに「自分ゴト」と捉えられるか?を見ている。

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■編集後記■

いやはや、まさか講演会中にこんなにウルウルしちゃうとは思いませんでした(照)

1代でDeNAを築きあげた方なので、もっとピリッと厳しい方なのかと思っていたのですが(実際、お仕事の時にはそういう面もあるとは思いますが)、本書を拝読し、今日の講演を拝聴して、そのチャーミングさを知ることができて、ますますファンになりました!

南場さん、丸善丸の内店の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!!!