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【書感】スマートノート、地味に続いてます~あなたを天才にするスマートノート/岡田斗司夫

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こんばんは!Evernoteもスキだけど、アナログノートも大好きな踊るOLです。

世の中には「ノート術」に関する本が数多くあります。
「ノートなんて、自分の好きなよーに取ればいいじゃん!」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、他人のノートって何だか気になったりしませんか?

かく言うワタシも、ついつい気になって、この手の本やブログ、雑誌などは読みふけってしまいがちw
つまり、どれも定着していないってワケなんですけども^^;


で、今日ご紹介する 「あなたを天才にするスマートノート」は珍しく1ヶ月以上毎日続けられている方法なので、書感と合わせて現時点の状況をシェアしたいと思います。

 

●「天才」の3要素とは?

「あなたを天才にする」と銘打っている本書。
まずは冒頭で、著者のいう「天才」の定義とは何かの説明があります。
1)発想力:いままでの価値観、感性を捨てて、新しい思いつきや概念を生み出したり、
  面白がれる能力
2)表現力:あなたの考えを他人に伝える技術力
3)論理力:複雑な考えや雑多なアイディアを、整理し矛盾をなくし、
  まとめたり順番に気を配って並べたりして、分かりやすい形に整える能力
この3要素は「1つでもあれば、他人より秀でることができる。2つあれば、成功することができる。もし3つあれば、天下を取ることができる」とのこと。

身近な「成功しているヒト」に当てはめてみると、よく分かるかも。
本書には、著名人の方々が、3つのうちどの能力を持っているのか、具体的な例が挙げられており、納得。


●スマートノートの5フェーズ

前述の3要素を身につけるために、著者が勧めているのが「ノートによる思考法」です。要はコレが「スマートノート」というわけ。
このスマートノートを、著者は「農業」に例えて説明しています。
「開墾」(第1フェーズ)=5行日記
「日当たりと水はけの配慮」(第3フェーズ)=論理的思考の訓練や、読書したりなどの勉強
「日々の手入れ」(第4フェーズ)=毎日、書くこと。人に話すこと
「害虫の駆除」(第2フェーズ)=5行日記の採点(楽しくないことを、しなくなる)
「収穫」(第5フェーズ)=脳内リンクの発生

現在、ワタシは第2フェーズに入ろうかというトコロ。
4/7~スタートしたので、定着するまで1ヶ月ちょっとかかりました。

第2フェーズはそれほど難しくなさそうなので、第3フェーズ「毎日いち見開き」のポイントをまとめます。
1)ノートはいつも持ち歩く。思いついたらすぐに書く
2)右ページはなんでも書く。とりあえず毎日、埋める
3)今日の「お題」を決めて、論理的に上下左右に考える
4)左ページは使い方が数種類。できれば「面白いこと」を書こう
5)最後に自分の結論を入れるようにする
6)平均して週に4日以上、2ページ書けたら4フェーズへ

※右ページでやることは言語化、論理、プレゼンテーション。
 左ページでやることは連想、発想、クリエイティブ

この第3フェーズにより、前述の「天才の3要素」の3つ目、「論理力」を鍛えることができます。
本書では、「論理的に考える」=「上下水平方向に物事を考えること」と定義されています。

具体的な方法は本書を参照いただきたいのですが、刺さったのが以下の文。
考える、ということは「間違っててもかまわないから、自分なりの結論を持つ」ということです。間違うことを恐れて、頭のいい人の意見ばかり聞いては、頭は良くなりません。
頭のいい人の意見を聞く=自分の頭の訓練を怠る、です。
他人の意見をすぐに受け入れてしまうのはNGだそうです。確かに…

bullseye
bullseye / michale


●スマートノートによるコミュニケーション3段階と3つの機能

「論理力」を身につけるのは第3フェーズ、と前項で述べました。
でも「天才にする」んでしょ?残りの2要素は??

と思ったら、ちゃんと出てきました(ホッ)

スマートノートによるコミュニケーション3段階
 =自分の感情的内面・自分の理性的内面・具体的な他者


この3段階について、スマートノートが持つ「3つの機能」に紐づけて書かれていました。

1)自分の感情的内面=セルフ・カウンセリング機能
⇒自分の中の幼稚な部分、感情的な部分、ジャグリングをしている部分を書き出して、客観視できるようにすること

ワタシはだいぶ精神的に落ち着かない時期にスマートノートを始めましたが、グチャグチャに思えたはずの自分のココロの中が整理された気持ちになりましたよ!

2)自分の理性的内面=セルフ・マネジメント機能
⇒自分の考えや願望をノートに書く
 それぞれを「論理化→面白化」することによって「感じる→考える→推理する→仮説を立てる→責任を自覚する→行動する」という階段を少しずつ登る
 自分自身の最高のアドバイザーとなること

3)具体的な他者=コミュニケーション機能
⇒ブログと「友達との交換ノート」の間の世界/相手がわかって、自分の考えも伝わる


スマートノートを書き続けていると、
自分の考えていたことが構造的に見えたり、何かを発見できたと思える瞬間が急にくる
そうです。

この「わかる」感覚は、「知る」ためのやり方ばかり続けていると発生しないそうです。
誰にでも得られるような情報を知る=脳が刺激されなさそうですもんね^^;


notebook
notebook / waferboard


●教養と見識を身につけ、「強い主体性」を手に入れろ!

本書によると、「教養」=「知識」+「人格」で成り立っており、コレに「立場」と「判断」を加えると「見識」になるそう。

本書で言う「教養」とは「歴史的視点や地理的視点を自在に操れるように、脳内でパースペクティブ(遠近感)がつけられている知識の塊のこと」だそう。

そして、そんな教養を身につけるために「学ぶ」際に気をつけなければならないことは、
プライドが『学び』の邪魔をする」という点です。

学ぶのがヘタなヒトは「学べることがいっぱいあるのに、自分のプライドを入れちゃったから学べることがその分だけ減ってしまう」+「早い段階で批評や自分の意見を入れちゃう」そうです。

素直さって超ダイジ。
ヒトの話を聞いてる時、「あー、はいはい、それ知ってるわ」って言うヒト、たまに見かけますよね。キャリアカウンセリングの現場でもそうですが、モッタイナイな~と思います。
(もちろん、自分が完璧にできてるなんてカケラも思っていませんよ?念のためw)


著者による天才の特徴とは「強い主体性」だそう。
冒頭で挙げた3要素(論理・表現・発想)が「強い主体性」によって「1つの人格にまとまっている状態」が必要とのこと。

気の長いハナシだな~と思ったら、著者曰く「いろんなことが書けるようになるまで、そうですね、およそ2年はかかるでしょう」とのこと!
2年後の自分がどうなっているのか、今から楽しみになってきましたよ♪

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■編集後記■

手書きでノートをつけるの、何だか久しぶりで楽しいです。
最近はもっぱらEvernoteだったので。

調子に乗って100ページのノートを買っちゃったので、続けないとですね(笑)


ではまた!

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