NEO踊るOL。

もう踊っていないしOLでもない、フリーのライター/カメラマン/PR/マーケター。都内に生息。

【書簡】大切なのは望ましい反応を得ること!~「ひとこと言いたい私」に さようなら!<後編>

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さて、昨日の続きです。

昨日、人間とはそもそもジコチューで当たり前、というお話がありました。
本書では、自己の価値観や優先順位、興味などで作られた自分の世界を「」と表現しています。

 すなわち、ふたりの人間が出会うということは、ふたつの「泡」が触れ合い、お互いに影響し合うということ。
 それぞれの「泡」が、どんな風に並んだり結びついたりするのか、それによって、そこから生み出されるコミュニケーションもさまざまに変化していくわけです。
 それが「コミュニケーションにおける立ち位置」です。
そして、本書では4つの立ち位置が紹介されています。
さっそく見ていきましょう。
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1)自分の考えをはっきりさせる=自己主張
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2)相手の身になって考える=一体化
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 3)客観的に状況を把握する=中立
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4)相手に疑似体験してもらう=投影


それぞれに、良い面と悪い面があります。

例えば「自己主張」は一見、自分の話を一方的にしているように思えますが、
人に影響されやすい人は、自分にとっての価値観や優先順位をみつめなおして、しっかりと意識すること」ができる、というメリットがあるように。

大切なのは、望ましい反応を得ること」ということを念頭に、それが実現できるよう4つの立ち位置を柔軟に切り替えていくことが大切なのですね。


●大前提は「信頼関係」!

昨今では「誰が言うか」より「何を言うか」だ、と言われたりしていますが、
やはり大前提には「信頼関係」というか、その発言者の「信頼性」が重要になってくる、とワタシは考えています。

例えば、Twitter上で素晴らしいTweetをしたヒトがいたら、他にどんなことをTweetしているのか、チェックしてみたくなりませんか?

そうした時に、その素晴らしいTweet以外がてんでバラバラな意見だったり、異性や有名人に絡んでばかりのTwettだったら?

最初の素晴らしいTweetはマグレだったのか、だれかのReTweetだったのか?と勘ぐってしまいます(あくまでワタシの場合は、です)。

ネット上ではともかくとして、それが実際に対面するヒトであれば、相手との信頼関係がどれほど大切かは言わずもがな。

けれど、著者によると「それ(信頼関係)がどんな風に育まれていったのか、またその状態が変わっていく場合に、どう対応したらよいかについては、意外にわかっていなかったり」するとのこと。

確かに自分が「何」をもって相手を信頼するか、あんまり意識したことないかも。

信頼を生み出す元となるものがわからなければ、それを深める、維持する、修復するといったこともやはり思うようにいきません。
という著者の意見には納得。
信頼を失ったときの修復の仕方、知りたいです。

前編でも同じようなことを書きましたが、相手としっかり信頼関係を築きたいのであれば、まずは自分をしっかり見つめ直す必要があるとのこと。
自己の内面に問題を抱えていると、周りの人に対し、あいまいな態度をとったり、矛盾した物言いをしたりして、気まずい雰囲気を作ってしまうもの。
他人と心を通わせるための第1歩は、なにより自分自身の声に耳を傾けることなのです。
ということです。


●実践!アクティブリスニング!

本書では「積極的な聴き方」と訳されていますが、カウンセリングの研修を受けた時には「アクティブリスニング」として習いました。

ステップは3段階。

①ただ、聴くこと
②「要約」しながら聴く
③相手の言葉を使って質問する

ただひたすら聴くところから始めて、やがて要約しながらうながし、然るべきタイミングで「語尾上げ質問」を挟む。
この手順を踏むことで、
「この人は自分の話をしっかり聴いてくれているな」
という実感を相手に与え、真に実りある信頼関係を築くことができるようになります。
ということ。
ワタシ、この「要約」が苦手なんです。。

そんな苦手な要約についての対処法も載っていました。
 ①「要約」しようにも入り込めない
 ②「要約」を組み立てるのが追いつかない
 ③「聴き方」を意識していることが相手にバレるのでは?
 ④「要約」って、なんだか相手をバカにしてるみたい

1つ1つ書くと膨大な長さになるので、詳細を知りたい方は本書をチェック!


他にも後半では、「聴く」ことによってムクムクと出てくる「ひとこと言いたい私」に対する対策が盛りだくさん!

幾つか項目をピックアップしてみましょう。
*押しつけがましい自己
 ①先回りしてオチを言う
 ②間違いをいちいち正す
 ③自分の話にもっていく
 ④自分の好奇心にあかせて質問する
 ⑤頼まれてもいないのにアドバイスしたり、解決策を授けたりする

*相手をおとしめる
 ①相手の言うことを否定したり、矮小化したりする
 ②価値判断を押しつける
 ③相手を勝手に分析したあげく、ご託宣を授ける
 ④喜怒哀楽を避ける
 ⑤相手の感情を抑えつけ、無理やりポジティヴに考えさせようとする
 ⑥自分の見解を述べる

3つ以上当てはまってしまったアナタ!本書をぜひ読むことをオススメします(笑)

ワタシはギクギクッとする箇所が半分くらいありました…orz
「自分の見解を述べる」なんて、一見問題無さそうに見えるんですけどね…

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■編集後記■

このブログを見ていただいて分かる通り、「要約」って苦手だわ…
数をこなせば上手くなるのかなぁ。

本書はこれまでワタシが読んできた「聴き方」の本の中で、理論や事例を挙げるだけでなく、実際にやってみると難しいなと思う部分や、躓きやすい点についても、1つ1つ丁寧に対処法が書かれていて、とてもイメージしやすい内容でした。

実際に読了したのは随分前なので、今回の書感をアップするにあたって再読しましたが、読む前と後とでは、仕事のカウンセリングのスタンスというか、質も少しレベルアップしたような気がします。

「聴くこと」を仕事にしていないヒトも、コミュニケーションに悩む全てのヒトに、オススメです!


<関連リンク>

【書感】「聴く」ことができれば、コミュニケーションの8割は成功する!?~「ひとこと言いたい私」にさようなら!<前編>

【オススメ本0040】プロカウンセラーの聞く技術


【2912字/82分】

<目次>

序章  「学ぶこと」を学ぶ
       「聴くこと」が身につくまでの4つの段階
第1章 まず、わかっておくべきこと
       ・人間は皆、自分中心に生きている
       ・どんな蛙のなかにも、王子様やお姫様は眠っている  他
第2章 コミュニケーションにおける4つの立ち位置
       1)自分の考えをはっきりさせる―自己主張
       4)相手に疑似体験してもらう―投影   他
第3章 信頼関係を築く
       ・信頼とはなにか
       ・誰かの話を聴くことは、自己を豊かにすること   他
第4章 積極的な聞き方
       ・ただ、聴くこと
       ・やってみてわかる難しさと対処法
第5章 「ひとこと言いたい私」の傾向と対策
       ・押しつけがましい自己
       ・相手をおとしめる
第6章 言葉を交わさず「聴く」ということ
       ・コミュニケーションは、言葉のやりとりだけじゃない
       ・相手にシンクロする
終章  さらなる「聴き上手」を目指して