NEO踊るOL。

もう踊っていないOL。Writer/Editor。おいしい肉に目がない。都内に生息。

【オススメ本0069】自己カウンセリングとアサーションのすすめ/平木典子

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自分との向き合い方に悩んでいた頃に買った本。
ずっと積ん読状態だったんですが(当時の悩みはいつの間にか解決(笑))、ようやく読了。

本文の中に、ちょこちょことワークがあったので、やりながら読みました。

まず最初は、性格テスト。
「私は……です」という文章を、20書いてみましょう。
「あなたは誰ですか」ときかれたとして、違った答を20書くわけです。
その上で、
①外面と内面についての記載の割合
②人に知られたくないことを正直に書いたか
③長所と短所の割合
④現実と理想の割合
⑤5つ選ぶとしたら、どれを選び、どのような順位で並べるか
 また、それら5つは先ほど書いた中の何番目に書かれたか
(P13~14を部分抜粋)
を分析することで、自己開示の程度や、自己評価、自分らしさ等が浮かび上がってきます。


また、2章にある「自分の気持ちをつかむ」という部分。
意識しないと、本当の自分の気持ちって、ナイガシロにされがちです(私の場合)。

何でこんなにイライラしてるんだろう?って思うこと、ありませんか?
私は勝間さんの「三毒追放」という考えを知ってから、イライラの原因をキチンと探すようになりましたが、それまではよく解らなかったんです。

原因が解らないと、解決のしようもないわけで。
思春期・反抗期ってこういうことなのかも?と思いました。
自分は何なのか?を一番考える時期だと思うので。。


3章にある「表現でみる3つのタイプ―感情型の人・思考型の人・行動型の人」という部分。
私はどの部分だろ?と考えながら読みました。

…たぶん、私は「行動型の人」です。

それぞれのタイプ別に、プラス面とマイナス面の記載があるので、行動型の人の一部を抜粋しますね。
・プラス面
 新しい場面、新たな情報など、関心を引くものがあれば、すぐさまそれに飛びつきます。
 (中略)
 ものごとにとりかかるもの早く、行動的で、夕刊で、積極的です。
 (中略)
 感情を抑えている人や考える人よりも、はるかに周囲には分かりやすいことになります。

・マイナス面
 行動しても、ふり返って反省したり、結果を整理したりせず、やりっ放しになります。
 (中略)
 じっくり考えて、ものごとを深く追求することもなければ、気持ちをしみじみ味わうこともなく、
 落ち着いた、深みのあるふるまいとは縁遠いものになります。

グッサリ…orz


そう、その振り返りが弱いんです。
上司にも「PDCAのPとDは得意だけど、Cが足りない。だからAも出来ない」と言われたことが。。

理想と現実のギャップは大きいなぁ…
でも、本書によれば「ズレがあるから人は成長する」のですよ!

確かに、現状に満足してれば、成長スピードって一気に鈍化しますよね。
んで、自分の立場を守ろうとしたり、相手のことを考えず既得権を守ろうとするイヤな人間になってしまうわけで…あわわ。

そう考えると、現在の自分に満足していないことって、良いことなんだなって思います。

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後半はアサーションについての記述が出てきます。
アサーション度チェックリスト」があり、自分の苦手なポイントが一目瞭然に…!
恥ずかしいのでココには書きません。精進しやす!

あと、6章の「自分の気持・考えを正確にとらえるスキル」の部分。
先ほど、「自分がなぜイライラしてるのか?」という部分にも通じるんですが、
「自分の気持が分からない」のはなぜか?という箇所に納得。

以下、P111~112より抜粋
非主張的な気分になっていると、「何と言えば相手が傷つかないだろうか」とか
「嫌われないようにするには何と言うか」とか(中略)考えてしまって、率直な自分の
気持ちはどこかへ消えてしまうことがあります。
その結果、自分の気持を確かめられないまま、あるいは自分の気持ちを抑えて、
無難な返事をしてしまいます。
それを続けていると、自分の気持を置き去りにすることに慣れてしまい(略)

攻撃的な気持ちがあると「どうすれば自分の言い分が通るだろうか」(中略)といった思いがまさって、
素直な自分の気持ちが歪んでしまいます。
(中略)
自己表現に嘘やごまかしがあっては、相手に真意が伝わらないだけでなく、自分をも欺き、
自分が分からなくなっていくといった弊害が出てきます。(略)
なんかちょっと分かる気がします。

その対処法、つまり自分の気持ちや考えをつかむ方法として、いわゆる「I メッセージ」が挙げられています。
「私は」と主語をつけて話すことです。

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後半、より具体的なアサーショントレーニングについての記載などが続きますが、どれもためになる内容。
ただ、一朝一夕に身に付けられることではないので、少しずつ取り入れて自分のモノにしていきたいと思います!押忍!



<目次>

はじめに

第1章 自分とは何者だろう――自分さがしのメカニズム
 1 20の「私」で探る「私は誰か?」
 2 自己評価のクセに気づく
 3 ありのままの自分を知り、その自分を大切にする

第2章 ありのままの自分に出会うには――自分とつき合うための第一歩
 1 自分の気持ちをつかむ
 2 自分の考えやものの見方を知る
 3 自分の言ったこと・したことに気づく

第3章 自分の特徴を知る――人との違いを受け入れるために
 1 感情・思考・行動のバランス
 2 理想の自分と現実の自分
 3 自分とつき合うとは自分を育てること
 4 自分を育てることは変わること

第4章 自分を伝えることの意味――コミュニケーションのしくみと効果
 1 自分を伝えるということ
 2 相手を理解するということ

第5章 自分の自己表現のしかたを確かめる――3つのタイプの自己表現
 1 不十分な自己表現
 2 過度な自己表現
 3 適切な自己表現
 4 あなたの自己表現は?

第6章 自己表現に必要な4つのスキル――苦手な自己表現を改善するために
 1 自分の気持ち・考えを正確にとらえるスキル
 2 周囲の状況や相手を観察するスキル
 3 要求や希望を明確に表現するスキル
 4 ことば以外の信号を活用するスキル
 
第7章 自己表現を磨く日頃の心がけー―アサーション・トレーニングのポイント
 1 会話をはずませる3つのヒント
 2 苦手な場面でアサーションを活用する

第8章 自分とつき合うことのおもしろさ――自己表現の上手な人は、自分とのつき合い方もうまい
 1 違いを認める
 2 違いを大切にする
 3 自己理解の歪みに気づく
 4 自己開示をためらわない

あとがき