NEO踊るOL。

もう踊っていないOL。Writer/Editor。おいしい肉に目がない。都内に生息。

【オススメ本0065】結局、女はキレイが勝ち。/勝間和代

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今さらながら、感想を書いてみます。
(我が家には、積ん読本の他、読み終えて書評アップ待ちの山があるの…)

まー、この本のAmazon書評、酷い酷い(笑)
帯の「勝間さん、キレイでない私も、生きてていいですか…?」という香山リカさんのコメントにも吹いたし、出版当初はだいぶ話題騒然な感じだった本書。

マガジンハウスさんも面白いことするなぁと思いつつ、読んでみましたよ☆


●まず、「はじめに」で本書のタイトルにある「キレイ」の定義についての説明。
他者比較ではないってことですかね。

本書では、キレイになるメリットとして、次の3点を挙げています。
いいこと1 みんなが親切になり大事にしてくれる
いいこと2 人の善意を引き出し、自分もまた親切になれる
いいこと3 キレイの努力をすると、他のことに努力できるようになる
ふむ、概ね共感。
ダイエットが続かない人は、他のことも続かないってわけですね>私(汗ッ)

ただ、本書にも書かれている通り、外見がキレイだからと言って、上記のいいことが起こるわけじゃないというのがミソ。
内面も一緒に高めないとダメ。

たまに、すごく美人なんだけど、なんか鼻につく人とか、いるじゃないですか。
自分が世間一般から見て美人だと知っていて、それを笠に着る人と、
自分が美人だと知っていて、内面を充実させようと努力している人と、
どちらとお近づきになりたいか、言うまでもないですね。

ただ、世間一般から見て「美人」ではないフツーの人達は、美人が簡単に手に入れられるメリットを、自らの努力で得ようと頑張ってたりします。

そういう意味では、美人さんは「努力をしよう」と思う機会を損失してるのかもしれません。語弊はありますが。


●次に、「キレイのために知っておきたい12のルール」。
全部挙げるのはアレなんで、抜粋で。
原則2  幸せの定義を決めよう
原則4  ゼロかイチかで物事を考えない
原則7  0.2%ずつ物事を改善していこう
原則10 プロセス管理とデータ化を大切に
原則12 運は待つより捕まえよ
ん?よく見ると美容本ではなく、フツーの自己啓発本みたいですね(笑)

以下、欲張りに生きるためのスキル63が、
*私をキレイに磨く知恵と技術
*恋愛・結婚で幸せになる知恵と技術
*お金で困らない知恵と技術
*仕事力をつける知恵と技術
*ピンチを乗り越える知恵と技術
に分けて書かれています。

その中で気になったものを幾つか。
(小見出しは本書の引用です)

●セミロングヘアは七難隠す。
うーむ、コレには正直なところ賛同しかねます。。
勝間さんは似合っておられるけど、私はなぁ…という感じ。
美容師さんにも、髪質や量から考えて、今の髪型がベストでは?と言われてるし。
ただ私がめんどくさがりってのもありますが。。。むぅ。

●結婚=生活であると心せよ。
女性の人生の幸福度は、結婚7割、仕事2割、その他1割で決まります
とのこと。
うーん、そうなのかなぁ…じゃあ結婚してない人は幸福度が低いのかな?
一般論としては分からないでもないけど、言い切っちゃっていいモノなんですかね。。

●お金を貸すなら縁切り覚悟。
これには共感。私も昔からそう思っているので。
毎日会う人(例えば会社の同僚)に、食事代が1000円足りないから貸す、とかならOKなんですが、そうでない人の申し出は基本的にNGです。

●経験値が上がれば予防もできる。
もはや「キレイ」からだいぶ外れてる気がしますが(笑)、本書の「キレイ」の定義は内面も含むので、アリですね。
年を重ねることで決断が早くなったと感じていますが、これは今までの経験と照らし合わせることができるからだと思っています。
本書でも「じゃんけんで5回勝とうと思ったときも、5回勝負で5回勝より、30回勝負で5回勝ほうが簡単です」とあります。

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うーむ、今回はいつになく批判的な書き方になっちゃった。。

本書の構成は、見開き右にスキル、左にその解説という形を取っていて、1つ1つの内容は短め。
おそらく、20代~30代前半の女性で、あまり読書習慣の無い人をターゲットにしてるのかな?と感じました。
タイトルといい内容といい、おそらく実験的な試みも多分に含んでいるんでしょうね。

後半の部分は共感できるところが多いし、いつもの勝間本という感じがしましたが、前半は正直なところ「勝間さんが書かなくても良いのでは…?」と感じてしまいました。

確かに、キレイな人の方が得をする、という事実はあると思いますけどね。


いっそ「外見より内面勝負!」的な本にしてくれたら良かったのに…と思ったのでした。
…それはそれでアレかな?(笑)